「初めて」のシーンには独特の緊張感が走るものである。例えばあなたが営業の仕事をしているとしよう。ルート営業ですでに付き合いのある会社を訪問するのと、飛び込み営業で全く面識の無い会社を訪問するのでは緊張感が違う。オナニーも然り。使い慣れたオナホールにいちいち緊張する人はいないだろうが、新発売のオナホールに対しては「フィット感はどうだろう」など、それなりに身構えるものだ。
セックスシーンはどうだろう? 「初めて」と言っても童貞喪失だとか相手女性の処女喪失を担うという意味ではない。ご新規女性とのセックスに関して、だ。何度か肌を合わせているセックフレンド女性に対して緊張することはなくても、初めてベッドインする女性に対しては多かれ少なかれ緊張するだろう。
緊張感が最大限に達するのは、なんといってもパンツを脱ぐ瞬間だろう。キスは雰囲気でなんとでもなるし、挿入も前戯で相手女性をしっかり濡らせていれば問題はない。しかしパンツの中のイチモツだけは、雰囲気作りや前戯をどんなに頑張ったところで形状・サイズを変えることは不可能だ。何度か肌を合わせているセックフレンド女性なら、大きかろうが小さかろうが、色が黒かろうがベイビーピンクだろうが、陰毛が濃かろうが皮が長かろうが慣れたものだろう。
しかし、ご新規女性の場合はそういうわけにもいかない。いや、もちろん女性陣とて鬼ではない。イチモツの第一印象が微妙だったとしても、それをあからさまに表情に出すことはしないはず。
だが、人間には第六感というものがある。オトコの勘も意外と鋭いもの。「俺のイチモツに対して、おそらく相手女性はこう思っているであろう」というのは、なんとなく察してしまうのだ。
ポーカーフェイスを決め込もうとする女性と、悲しいかな察してしまった男性の間には、ほんの一瞬ではあるが微妙な空気が流れる。まさにご新規セックスあるあるとはこのこと。あの一瞬を、世の男性たちはどのように乗り切っているのだろうか?