「Facebookで元カレとか好きだった人の名前を検索しちゃうんですよね。未練なんですかねぇ? とにかく今なにをしてるのかとか、結婚してるのかとか、そういうのが気になるんです。でもFacebookに登録してないのか、見つからない人もいるんですけど、見つかったらとりあえず近況を見ますね。結婚式の写真とか子どもの写真とか載せてたら結構ショックなんですよ~(笑)。でもやっぱりまだ独身の人もいて、夜中にラーメン食べたような投稿を見るとちょっとホッとします。独身っぽい人にはメッセージ送っちゃいますね~。『久しぶりに会おうか』って言ってくれるのを待ってます(笑)」(30歳/保育)
いつまで経っても心は乙女。どんなに飢えていてもがっついたところを男には見せたくないもの、ということだろうか。相手の動向をチェックしやすいFacebookはリサイクル恋愛のきっかけには好都合なのかもしれない。
リサイクル対象は恋愛だけでなく、セックスにもあるようだ。恋愛と同じく、元カレを捕まえてのリサイクルセックスも有益な再利用と言える。一見セックスフレンドのようなリサイクルセックス。ただセックスするだけの関係であるセックスフレンドと違い、愛情はなくとも友情という親密さのあるというリサイクルセックスとは、いったいどういうものなのか。
「セフレはエッチしたいときに会ってエッチしておしまいでしょ? 私の場合、元カレとそういう関係なんだけど、エッチだけじゃないんだよね。仕事の愚痴も言うし、おいしいものも食べに行く。一度は捨てたんだけど、よくよく考えてみたらまだ使えるな、みたいな。恋人じゃないけどセフレでもなくて、なんでも言える親友みたいな感じ? 新しく恋愛してもいつか終わるんじゃ、別れるんじゃないかみたいな不安があって、結局いろいろ知ってる元カレに落ち着いてるって感じもあるかなぁ。このまま元カレといても結婚なんて考えられないから、恋愛してるって感じもないし。でもやっぱりひとりじゃ寂しいときに元カレの存在はありがたいなぁって思う。今の私には元カレとのリサイクルセックス込みの関係が一番いいのかも」(32歳/派遣)
自由奔放にセックスを楽しんでいるのと思いきや、リサイクルセックスに溺れる人は意外にもコンプレックスに悩んでいるようだ。元カレとのリサイクル恋愛・セックスがうまくいけばいくほど、新しい出会いや結婚が遠のくのも悩みのひとつなのだろう。過去の別れと同じ過ちを犯さないよう、リサイクル恋愛で成長してもらいたいものである。
(文=三坂稲史)