また、中村がクローゼットを紹介した際にも高級バッグが多く出てきたが、これについて彼女は、「実家にいるときから親にお金を払わないで貯めて、バッグに命かけて買ってました」と証言。全部プレゼントという高橋に対して、私は人からもらってないから偉いでしょと言わんばかりの口ぶりだが、陣内はその発言の対して「クソみたいなエピソードやな」と一蹴。多くの視聴者が陣内と同じ感想を持ったことだろう。
さらに番組の中では、何の恥じらいもなく学生時代のモテエピソードを語るモデルたち。あまりにも堂々とトークを披露する彼女たちは、さしずめ全体的に細いオネエたちのような印象を受ける。女性ならば恥らうような身長体重も何のためらいもなく発表し、(ちなみにダレノガレは164cm・44kg、マギーは171cm・推定48kg、中村は161cm・47kg、高橋は170cm・推定55kg、マリーは170cm・45kg)芸人たちの数々のツッコミにも笑顔を向けるだけで一切動じる様子もなくテンション高く受け流す。まさに一時バラエティを席巻したオネエたちの姿と同じ。
番組の中での芸人VSモデルという構図の盛り上がりを見る限り、すでに時代はオネエに変わって気丈なモデルたちが台頭しているのかもしれない。そしてそんな美しいモンスターたちに臆することなく牙を剥くドランクドラゴンの鈴木こそ、彼女たちのバラエティでの活躍を左右する存在といえる。失うことや叩かれることを恐れない鈴木は美女たちにも食ってかかれるというわけだ。モデルたちのバラエティ進出も見ものだが、そこに鈴木などの芸人がどう絡んでくるか楽しみだ。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)