番組の中でも触れられていたが、高校生のころからお笑いコンテストなどに出場していたたかまつには、当時から多くの芸能事務所がオファーを申し込んでいたようで、その数は11社と超高校級の甲子園球児以上の評価。現在ではサンミュージックに所属し、『ワラチャン!』での優勝など、着実にブレイク街道をひた走っている。すでにフリーのころからR-1グランプリの準決勝に進出していることから、来年の決勝大会には顔を見せるかもしれない。
そんなたかまつの魅力といえば、もちろん特殊なキャラクターとネタの面白さだが、最大の特徴は、彼女が「お笑いジャーナリスト」というものを目指しているという点だろう。公式ブログを見てみると、そこには「お笑いジャーナリストへの道」とあり、お笑いを通して環境問題などの社会問題を提起するのがこれからの彼女の目標らしい。
お嬢様で芸人という斬新なキャラで完成度の高いネタを披露し、さらにはお笑いジャーナリストという新ジャンルまで開拓しようというたかまつ。ますます売れるのが難しくなっているテレビバラエティだが、ここまでの要素があれば確かにブレイク必至といえるだろう。公式プロフィールを見ると今後も『ナカイの窓』(日本テレビ系)などへの番組出演が決まっているようだし、クイズ番組などでも重宝する逸材なのは言うまでもない。たかまつななという女芸人の活躍が目に浮かぶ。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)