一般男性からは、「自主的に『ご褒美セックス』をすることもある」と、ポジティブな声も挙がってきている。営業成績が目標達成した時や、抱えていた大きなプロジェクトがひと段落ついた時などに風俗店へ行くなど、いわゆる「自分ご褒美」だ。風俗店の利用ほか、「ヤラせてくれそうな知人女性にしれっと連絡することもある」とのこと。また、セックス内容に「ご褒美」を盛り込む男性も。普段はカノジョに対してバター犬のごとく奉仕するタイプだが、自分ご褒美のセックスでは男マグロに徹するという。
面白かったのが、「セックス後の自分ご褒美」という意見。自分が乗り気でないセックス・不本意なセックスの後に、発泡酒ではなくビールを浴びるほど飲む・禁煙中だがタバコを吸う・キャバクラで豪遊するなど、何らかの「自分ご褒美」を実施している男性も。気になるのは、「乗り気でないセックス・不本意なセックス」の内容だが、ネット経由で出会った相手女性が(自分にとって)残念な容姿で、それでも雰囲気的に断れずセックスに至ったとか、相手女性の局部が(シャワーを浴びたにもかかわらず)かなり臭ったが息を止めてクンニリングスしたなど、同情せずにはいられないエピソードであった。
「乗り気でないセックス・不本意なセックス」は、出来れば避けたいのが本音。しかし、どうにもこうにも避けられず泣く泣くパンツをおろさねばならないこともある。そういった際は、「終わればご褒美のビール(タバコほか)が待っている!」と思えば、歯を食いしばってピストンを持続できるであろう。
(文=菊池美佳子)
菊池美佳子(きくち・みかこ)
1977年3月17日生まれ。岩手県盛岡市出身。21~29歳の間、キャバクラ嬢・テレフォンセックス嬢・企画物AV嬢としても活動。引退後、文筆業に転身。
■著書:『2010年代 ニッポンの風俗』/『つけちゃうぞ! 大人の保健体育』
『テレフォンセックス裏物語』/『Sの妹Mの彼女』