「2」で、短小男性のセックスには真心がこもっている…と書いたが、では巨根男性のセックスには真心がこもっていないのだろうか? この点に関しても、女性陣の意見は真っ二つに分かれた。
まずは、「巨根であることにあぐらをかいて、真心がこもっていなかった」という声。女性陣いわく、巨根は魅力的だが、だからといって男マグロのような態度で臨まれるのは心外とのこと。せっかくの名刀も宝の持ち腐れである。
対して、「巨根男性のほうが真心のこもったセックスをしてくれる」という意見も挙がっている。根拠は明確で、「巨根は、挿入時に痛みを与えてしまうこともあるので、自然と気遣いが身についているのだろう」とのこと。巨根なうえに真心もバッチリ、ざそや女性ウケが良いに違いない。
【結論】
「いいところが一つもないのに何故か自信満々だから巨根に違いない」と思わせるのもアリだが、それよりは「巨根ゆえ、能ある鷹として爪を隠しているのだろう」と思わせたほうが圧倒的にスマートである。「この人、巨根かもしれないからセックスしてみたい!」と思われたいなら、実生活では謙虚な振る舞いを心がけるべきだろう。
セックスに持ち込んだあかつきには、巨根だろうと並チンだろうと短小だろうと真心は大事にしたいもの。「粗チンだから必死こいてバター犬に徹しているのね」などと、ひねくれた考え方をする女性はいないはずだ。サイズが足りないぶんは真心でカバーしてこそ、真のセックス紳士である。
(文=菊池美佳子)
菊池美佳子(きくち・みかこ)
1977年3月17日生まれ。岩手県盛岡市出身。21~29歳の間、キャバクラ嬢・テレフォンセックス嬢・企画物AV嬢としても活動。引退後、文筆業に転身。
■著書:『2010年代 ニッポンの風俗』/『つけちゃうぞ! 大人の保健体育』
『テレフォンセックス裏物語』/『Sの妹Mの彼女』