NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』の2月2日放送分に、歌手でタレントの中川翔子(28)が出演する。ほとんどメイクをせずにこの撮影に臨んだという中川は、インタビューで「皆が私と気づくかな? とドキドキしていますが、いろんな方から『大河出るんでしょ?』と声をかけていただき、反響の大きさに驚いていると同時に感謝しています」と明かした。
事前に公開されている中川の出演シーンがネット上で話題になり、「化粧しない方がいいね」「いつものメイクよりもこっちの方がかわいい」「やっぱり美形だな」と絶賛する声が上がっている。
中川といえば、特撮、80年代アイドル、漫画やアニメ、カンフー映画などに造詣が深く、いわゆる“オタクキャラ”としても知られている。22日に『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演した際には自身の家族やオタク趣味について語り倒し、マシンガントークで有名な司会の黒柳徹子(80)を圧倒したことでも話題になった。
01年に『ポポロガールオーディション』のグランプリに輝き、その翌年に『ミス週刊少年マガジン』に選ばれたことで脚光を浴びた彼女だが、当初は現在のようなキャラクターではなく、どちらかといえば清楚なイメージが強かった。しかし、05年あたりからバラエティ番組などで見かける機会が多くなり、そのなかで得意のイラストや特撮に関するマニアックな知識を披露して徐々にオタクであることが周知されていった。
今でこそ芸能界には「映画マニア」や「アイドルオタク」を公言するタレントや俳優が多く存在しているが、その第一人者といえる中川。彼女はオタクを公言したことから活躍の幅がぐんと広がり、現在は声優や高いアクセス数を誇るブロガーとしても活動するなど、自身の趣味を活かしたキャリアを築き上げている。そんな中川について、ある芸能ライターはこう語っている。
「最近の中川は『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)出演時に“エア妊娠・エア出産・エア育児”の真っ最中であることを打ち明けて注目されましたが、こういった奇抜な発言を繰り返しても好感度が下がることのない珍しいタレントです。独創的な世界観とオタクであることが受け入れられ、それが継続的な人気につながっているのは彼女くらいではないでしょうか。キャラ作り感が見え見えの“オタクアピール”をする芸能人はよくいますが、彼女の場合は全力で自分のオタク趣味を極めていることが伝わってきます。 “オタクの星”といったポジションですね(笑)。それにあの可憐なルックスも相まって、とにかく愛される存在なのでしょう。ファン離れの原因になることもある熱愛スキャンダルが全く聞かれないことも大きなポイントかもしれません。とはいえ彼女ももう28歳なので、一つくらい恋愛話があってもいいのではと思うのですが…」
現在公開中の初主演映画『ヌイグルマーZ』(井口昇監督)では、ロリータファッションでヌンチャクを振り回すなどの熱演を繰り広げている彼女。これからも“オタクの星”としてしょこたんワールドを炸裂させていってほしい。
(文=サ乙)