バラエティー番組の収録中に一般女性に平手打ちを3発食らわせたという“暴行容疑”が報じられているデヴィ夫人(73)が、初めて自身のブログで騒動について触れた。ところが、謝罪するでもなく一般女性に反論するでもなく、収録に居合わせた医師でタレントの西川史子(42)に対して「小憎らしいことしか言えない亀顔の女」などと書き連ね、なぜか西川に怒りの矛先が向かっているのだ。
デヴィ夫人は今月9日にバラエティー番組『奥様はモンスター2』(TBS系)の収録に参加。その最中に一般女性の失礼な言動に激怒し、平手打ちで暴行。女性は警視庁に被害届を提出した。共演者として事件を目の前で見ていた西川は、21日に放送された関西の情報番組『ハピくるっ!』(関西テレビ)で「ビンタは3回だった」「(女性は)かなり挑発する感じでした」などと暴露していた。
デヴィ夫人は24日付のブログで「夫にも愛されなかった 惨めな西川史子と モンスター妻」と題した記事を更新。それによると、昨年秋ごろから西川が共演するたびにデヴィ夫人を侮辱的発言で攻撃したり挑発することが増えていたという。事件があった番組でも、西川はデヴィ夫人に「人格そのものを非難する言葉」を発したそうだ。だが、西川が“キャラ”で嫌われ者を演じていると思っていたデヴィ夫人は、西川の靴にじゃれるフリをするなどしてやり過ごしたようだ。
ところが、問題の一般女性がモンスター妻として登場した際、西川はデヴィ夫人に「それまで以上に失礼な態度」をとり、女性を図に乗らせるような雰囲気をつくったという。この雰囲気が影響したのか、一般女性はデヴィ夫人に焦点を定めて「執拗に愚問を繰り返した」のだそうだ。 あまりに異常な攻撃だと感じたデヴィ夫人は思わず立ち上がり「この番組の責任者は誰ですか?」と叫んだ。名乗り出たプロデューサーに「あなた方が彼女にこういうことを言わせているのですか?」と演出なのかと確かめると、彼は「そんなことはありません」と答えたという。
このやりとりの後も女性の「度が過ぎる失礼な態度とそれは不快な目つきと笑み」が消えなかったため、デヴィ夫人は「我を忘れ彼女に平手打ちを3回打ちました」と経緯を説明した。この直後にデヴィ夫人は西川を強く非難したとも記している。
収録後、問題の女性から電話で「番組制作会社のディレクターから『嫌な女を演じて夫人を怒らせるよう場を盛り上げて欲しい』と頼まれていた」と釈明されたというデヴィ夫人は、彼女と面会することを約束。多忙のためまだ約束は果たせていないものの、近々会うことになっていると明かしている。また、一部メディアの「『男にだらしない』などとビッチ呼ばわりされた」との報道は否定しており、女性の暴言が何だったのかは不明のままだ。
デヴィ夫人は、この女性の失礼な言動は西川の態度が原因だったと考えているようだ。デヴィ夫人の西川批判はすさまじく、ミス日本の肩書きを持つ西川に対して「この女性が“ミス日本”だなんて『えっ あの貧弱な身体で?』と思いました」などと事件と関係ない容姿までこき下ろした。さらには「男にも女にも愛してもらえない 可哀相な ギスギスと小憎らしいことしか言えない この亀顔の 女の顔を平手打ちした方が 良かったかもしれませんね、今 思えば…」などと綴り、「彼女のような人間は 誰にも愛されず ギスギスとしたオールド・ミスのまま この世を去ることでしょう」とまで記している。
とばっちりにも感じられる猛烈な攻撃だが、このウラにはどんな思惑があるのだろうか。
「デヴィ夫人のブログでは、逆に女性が謝罪しているかのような記述ですが、それならなぜ被害届が取り下げられていないのか疑問が残る。おそらくは、まだ女性側と示談交渉している最中なのでしょう。そのデリケートな時期にペラペラと事件の内幕を暴露した西川に対して、これまで溜まっていた怒りが爆発したのかもしれません。また、怒りの矛先を西川に向けることでマスコミの目を事件そのものからそらす目的もあるでしょう」(週刊誌記者)
デヴィ夫人は「女性はディレクターから嫌な女を演じてほしいと依頼されていた」と記しているが、西川はテレビ番組で「番組側が操作したとかはないですね。本人(女性)が思ったから言ったんじゃないですか?」と全く異なるコメントをしており、これもデヴィ夫人の逆鱗に触れる要因になった可能性がありそうだ。
思わぬ展開となった今回の騒動。デヴィ夫人の批判に西川が反論すれば大バトルに発展しそうな気配だが、それこそまさに「モンスター」同士の戦いといえそうだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)