20日深夜に放送された『ワイドナショー』(フジテレビ系)に元モーニング娘。でタレントの藤本美貴(28)が出演。「芸能人について考えるSP」に登場した藤本が、マスコミ報道と芸能人の関係について持論を展開して話題を集めている。
かつて、現在の夫であるお笑い芸人の庄司智春(38)との交際を週刊誌にスクープされた経験を持つ藤本。“3日連続通い愛”として、庄司の車で出かけ食事をし、藤本のマンションに立ち寄り、岩盤欲へ向かったという内容の記事が週刊誌に掲載されている。このときのことを、藤本は、「怖いですよね」と振り返りながら、「ストーカーみたいなことですよね」と少し半笑いで言う。なぜアイドルを追いかけて熱愛スクープを狙う週刊誌の記者が“ストーカー”となってしまうのかは不明だが、彼女にとっては、記者もストーカーも“つけられている”という感覚で同じなのかもしれない。
またさらに藤本は、過度なマスコミ報道について、「(写真を撮られたことによって)女性とかってって人生変わったりする」「不倫で撮られてお休みしなきゃいけないとか」と、なぜか突然、矢口真里(31)を擁護するかのような発言。続けて、「個人のことだから、別にその人が不倫しようが、私が恋愛しようが世の中の人に迷惑をかけているわけではないのに、わざわざ報告されて、その人の人生が変わってしまうのが、どうなんだろうって思う」と、行き過ぎたマスコミの報道が、対象者の人生を狂わせてしまうのではないかと懸念を示す。
そんな藤本の発言がネット上で話題になっており、2ちゃんねるでは専用のスレッドまで登場。中では「そもそも公序良俗に反する」「社会通念があるだろ」「プライベートを切り売りして金もらってるくせに」などと批判のコメントが飛び交っている。
確かにプライベートを干渉されたくないと主張する藤本の意見は理解できるが、そもそも芸能人というのは、良くも悪くも人に見られることを商売としている人々のこと。自分に都合の良いときだけ注目を浴びて、ネガティブな場合は放っておいてほしいというのは、あまりにも虫が良すぎる。もしそれがイヤであれば、人前に出て笑顔を振りまく仕事など、そもそも難しいと言えるのかもしれない。
また藤本は、音楽業界の口パク問題についても言及。「モーニング娘。は生歌にこだわっているので、ヘタクソでも歌わせられる」と主張し、口パクを行っているアイドルに向かって、「百歩譲って口パクはいいとしても、口パクじゃないようにやってって思う」「その高音、その笑顔じゃ出ないっていうのを平気でやるから、それがどうしても許せない」と苦言を呈した。
過度なマスコミの報道について、「今は結婚しているから(マスコミの存在は)気にならない」と言い、口パク問題についても自分たちはしない主義だったと前置きしてから他のアイドルを批判する藤本。彼女の話は常にどこか上から目線での物言いで続く。そして藤本の「不倫しようが世の中の人に迷惑をかけているわけではない」という発言は、あまりにも芸能人としての自覚が足りなさすぎる。そんな藤本にネット上で批判のコメントが寄せられているのは仕方がないだろう。もちろん、元メンバー矢口への気遣いといった“メンバー愛”は、それはそれで美しいとも言えるのだが…。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
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