ナインティナインの矢部浩之とマツコ・デラックスがMCを務め、毎回さまざまなゲストが“アウト”なトークを繰り広げる『アウト×デラックス』(フジテレビ系)。1月16日の放送では、「塩を人にかける女」として元アイドリング!!!2号の長谷川るみ(旧芸名:小泉瑠美)が登場した。
とうがらしとあずきを加えた特製塩カップを3つ自作してきたという長谷川。人間は生きているといろいろなものに取り憑かれてしまうというが、「邪気とか祓えるんで。負のオーラとか」とその効果を説明した。マツコが「そんなに取り憑かれちゃってるの?」と驚くと「悪霊とか…毎日取り憑かれてる」と平然と答える長谷川は、帰宅前に塩をかけないと家に入れないという。
さらに長谷川は、お風呂に入るときも浴槽に塩をかけ、肩にも塩を乗せて「今日も邪気が取れるわー」と悦に浸っているという。長谷川は2009年にアイドリング!!!2号を卒業し、その後当時の所属事務所を退社しているが、その際「辞めたいです、さようなら」とまるでサークル感覚で辞めたことから、その後「どこも雇ってくれなかった」そうだ。
当時は「裏切られたり、急に噛みつかれたりとかして」と友人関係もボロボロで、親とも「これからどうするんだ」と毎日喧嘩していたため、人生のどん底だったという。そして、「これは幽霊に取り憑かれているんじゃないかな」と思い始め、知り合いの和尚に見てもらったところ、「取り憑かれてるねー」と言われたためにお祓いを受けて塩を離さないようになった。
その後は、たとえ初対面でも嫌な感じがする人には塩をかけるというほど徹底している長谷川。隣に座ったりして「しれっと、わかんないようにかける」と言っていたが、その様子を実演すると「バレバレやわ!」と矢部に呆れられていた。しかし、現在は「いい事務所に入ることもでき、こうしてテレビの世界に戻ってくることもできた」と、塩への感謝を語り、「(人生)楽しすぎる」と満面の笑みを見せた。
放送後、ネット上では「心配になるな」「宗教じみてるぞ」といった声のほか「アイドリング時代から、マジでアウトな人だからな」「やっぱりブッ飛んでて最高だ」と変わらぬキャラクターに称賛の声も上がっている。
「以前は『小泉瑠美』名義で活動していた長谷川ですが、11年より小栗旬や綾野剛が所属するトライストーン・エンタテイメントに所属し、それを機に芸名も変更して女優として活動しています。正統派美女のルックスながら、これまでもエキセントリックな言動や自由奔放な振る舞いが目立っていた長谷川だけに、ブレないキャラを懐かしむファンも多いようです。『クイズ!ヘキサゴンII』(フジテレビ系)に出演した際には、番組史上初の0点を記録したことも話題になりました。本人は、アイドルから女優に転身した満島ひかりや小泉今日子の演技を勉強しているようで女優志望ですが、これだけキャラ立ちしているとバラエティからも声がかかるでしょうね。アイドリング!!!といえば現在菊地亜美がバラエティで活躍していますが、共演などにも期待したいですね」(芸能ライター)
塩によって人生が好転したと言わんばかりの長谷川。しかし、どんなときが楽しいのかと聞かれて「DVDを観たり、散歩をしているとき」と答えて矢部とマツコから苦笑いされていた。番組終盤では、そのアウトぶりに逆にMCの2人から塩をかけられていた長谷川だが、今後の活動を考えるとかなり“おいしい”展開となったようだ。
(文=津本ひろとし)