今年、2014年の干支は午。一般的に、午年は情熱的な性格の持ち主で、華やかな存在感があり、豊かな才能に恵まれているといわれる。さらに、冒険心や行動力が強く、好き嫌いや感情の起伏が激しい部分もあるというが、そんな年女たちにはどんな顔ぶれが揃っているのだろうか。
今年、24歳になる1990年生まれの筆頭はローラだろう。明るいタメ口キャラで一時はCM女王とまで呼ばれたローラだが、昨年6月に父親が国民健康保険の海外療養費を不正受給した疑いで国際指名手配される事態となり、テレビ露出が激減した。「ローラはむしろ被害者」という声もあったが、現在レギュラー番組は3月に終了が決定している『笑っていいとも!』(フジテレビ系)のみ。昨年12月には「来年は音楽に力を入れたい」と発言しているが、バラエティからアーティストへの路線変更で窮地を脱することができるだろうか。
そのローラと同じ事務所でローラの妹分として人気が急上昇したのがダレノガレ明美。韓国に“男探しの旅”に行き、わざと道で転ぶなどのあざとい恋愛テクを明かしたり、TBSの枡田絵理奈アナに「私の元カレも狙ってる」とあっけらかんと言ってのけたり、数々のぶっちゃけトークを炸裂させた。さらに、ファッションショーの最中に超有名モデルと一触即発になって口論したなど、モデルの裏の素顔を暴露しているダレノガレだけに、今年もキワドいトークを炸裂させてくれそうだ。
また、しゃべり方や動きが「ローラに激似」と話題になった水沢アリーは、バラエティ番組で胸をもみしだかれ「けっこう、いじられてるよ…」とつぶやき、ネット上を賑わせてくれた。一時は整形疑惑なども浮上したが、12月には「初日にチューした」「マネジャーがいる人」と彼氏の存在を告白。公私ともに順調といったところだが、今年はその彼が誰なのか、明らかになるのだろうか。
他には、雑誌「non-no」(集英社)の専属モデルで『アナザースカイ』(日本テレビ系)のMCも務める岸本セシルも年女で、ローラ、ダレノガレ、岸本と、午年はモデルの当たり年のようだ。
1978年生まれの36歳には、浜崎あゆみと椎名林檎という大物女性シンガーが並ぶ。浜崎は12月にアメリカ人の男性との電撃婚約を発表したが、婚約者と帰国する到着便を報道陣に自らリークしたと言われるなど、「いつもの空港芸」「話題作りか」と呆れられている感すらある。年末には、以前のドタキャン騒動で“出禁”がささやかれていた『ミュージックステーション スーパーライブ 2013』(テレビ朝日系)に2年ぶりに出演するなど存在感を示したが、婚約というカードを切ったことで「本格的にオワコン」「もうネタ切れだろ」の声も上がっており、年女の1年間をどう乗り切るのかが気になるところだ。
椎名のほうも、度重なる整形疑惑に加えて、11月には新曲『熱愛発覚中』のMVではちきれんばかりの爆乳を披露して豊胸疑惑まで浮上した。さらに、事実婚の状態にあるといわれる映像ディレクター・児玉裕一氏の子どもを極秘出産していたと報じられるなど、アヤシい話題には事欠かない。
また、1月9日にスタートする新ドラマ『慰謝料弁護士~あなたの涙、お金に変えましょう~』(日本テレビ系)に出演する女優の矢田亜希子と、現在服役中の押尾学という元夫婦も午年だ。矢田は押尾の逮捕、離婚以来、女優として失速していたが、離婚を匂わせるテーマのドラマに出演することで、公私ともに吹っ切れることができるだろうか。
小泉今日子、安田成美、鈴木保奈美などアラフィフとなっても美しい顔ぶれが揃うのが、1966年生まれの48歳組。中でも、昨年ブームを巻き起こしたドラマ『あまちゃん』(NHK)でヒロインの母・天野春子を演じた小泉は、改めて評価が高まった。オリコンが発表した『2013 ブレイク女優ランキング』でも7位にランクインするなど再ブレイクともいえる輝きを見せたが、本人は事務所に「私の好きなようにさせて」と直談判したと言われるほど、仕事にはあくせくしない姿勢だけに、今年もマイペースで芸能界を走っていきそうだ。
3児の母でありながら、昨年は舞台『クリプトグラム』で16年ぶりに主演を果たすなど、女優としても精力的に活動を続けているのが安田。夫のとんねるず・木梨憲武がレギュラー1本で「暇はあります」と自虐的なギャグを飛ばす中、11月にはドキュメンタリー番組『ソロモン流』(テレビ東京系)で特集が組まれるなど、改めて脚光を浴びている。ドラマ『リーガルハイ』(フジテレビ系)や映画『プラチナデータ』などの話題作に出演し、1月に放送されるドラマ『足尾から来た女』(NHK)にも出演する鈴木も含め、“とんねるずの妻たち”は今年も味のある働きを見せてくれそうだ。
「生き馬の目を抜く」とも言われるほど、浮き沈みの激しい芸能界だが、その中でも個性的な顔ぶれが揃った午年の女たち。24歳組はモデル、36歳組はアーティスト、48歳組は女優の名前が目立ったが、それぞれのフィールドを名馬のごとく駆け抜けてほしいものだ。
(文=津本ひろとし)