元衆議院議員で、小沢ガールの一員として活躍した田中美絵子(38)が、26日に放送された『ダウンタウンDX 90分SP』(日本テレビ系)に初出演を果たした。
現在、前回の総選挙で落選した田中は浪人中の身だが、今年の4月から吉本に所属し、タレントとして芸能活動を行っているという。その経緯について田中は、「落選後、ストーカーにあったり引きこもったりしていたが、(自分で)履歴書を送って吉本に所属した」と語る。
「政治の世界は大変でしょう?」と話を振られ、大きくうなずいた田中。セクハラやパワハラも当たり前のようにあるようで、田中は、一度大物議員と2人っきりになった際、「100万円でどうだ?」と関係を持ちかけられたと暴露。もちろん名前は伏せていたが「かなりの大物」とのことで、田中の発言はネット上でも話題になっている。
「21日に放送された『特盛!よしもと今田・八光のおしゃべりジャングル』(読売テレビ系)に田中さんは出演していましたが、その際も、まったく同じ話をしていましたね。“100万円でどうだ?”って言われたと。彼女の持ちネタのようなものなのでしょう。ただ、関西圏だけで放送される番組と全国放送では視聴者の数はぜんぜん違いますからね。今回の発言のほうがインパクトを残したと思います。もしかしたら、彼女自身もどこまで話をしていいのかわからず、とりあえずローカル番組で喋ってから全国放送で披露したのかもしれません。政治の世界についてあまりツッコむと、今後の彼女の政治活動に影響があるかもしれないですからね。また、そんな彼女の扱いに吉本サイドも困っているともいえます。ぶっちゃけ発言をこのまま連発して目をつけられたら、いくら吉本といえども対応できないでしょうからね。彼女には売れてほしいけど、あんまりヘタなことは言うなという感じのジレンマはあるかもしれません」(芸能関係者)
田中といえば、2009年の衆院選で初当選後、映画でヌードになった過去や風俗ライターの職歴など衝撃的なスキャンダルが次々と週刊誌などで報じられ、話題となった人物。議員時代の2012年には、当時55歳の高級官僚との不倫が報じられ、この日の放送でも松本から“路チュー”をイジられていた。海外での逮捕歴などもあり、お騒がせキャラの国会議員として一躍脚光を浴びたが、現在は吉本所属のタレント。そのお騒がせキャラを活かして、もうひと旗揚げようというつもりなのかもしれない。
この日の放送では、田中の隣に同じく元衆議院議員の杉村太蔵がいたが、相変わらず熱のこもった薄っぺらい発言を連発し、彼独特の口調でトークを盛り上げ存在価値を示していた。しかし一方の田中といえば、芸能リポーターの井上公造のタレコミによって、1人で恋愛成就のご利益があるといわれる出雲大社に行っていたことなどが暴かれるが、「良い感じになりそうな人がいて…」と認めながら、すでにフラれてしまったことを暴露するだけ。恋愛の失敗談といっても、すでに不倫報道などにまみれ、大物議員から100万円でどうだと言われている彼女にとっては、弱過ぎるエピソードだった。
今後、田中が芸能界でどんな活動をするのかはわからない。お騒がせぶっちゃけキャラというタレント性を活かして暴走するのだろうか。しかし、前出の関係者が言うように、それはやってしまえば事務所も困るだろう。そう考えると、元国会議員であり現在はタレントとして大成功している杉村の個人事務所という選択は正しかった。後ろ盾がないことで、言いたいことが言えるということもあるのだろう。吉本という大きな看板を得た田中は、その魅力を半減させてしまったのかもしれない。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
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