路線変更、父親の国際手配…レギュラー1本のローラ、露出激減の真相

※イメージ画像:『GISELe 2013年6月号』主婦の友社

 明るいキャラクターとタメ口キャラで大人気だったモデルのローラ(23)のテレビ露出が激減している。一部メディアでは、父親の国際指名手配が響いたのではないかと推測されており、厳しい年の瀬になると報じられている。だが、その裏には父親の事件を巧妙に乗り切った事務所の戦略があったようだ。

 5日に『ベストビューティストアワード』の授賞式に出席したローラは、「今年はすっごくバタバタしてたから、あまり覚えていない1年だった~。でも、楽しかったよ!」とコメント。具体的にどう「バタバタした」のかといえば、何といっても今年6月にバングラデシュ人の父親、ジュリップ・エイエスエイ・アル容疑者が国民健康保険の海外療養費を不正受給した疑いで国際指名手配された事件が真っ先に浮かぶ。

 本人が起こした事件ではないとはいえ、当時はローラの芸能活動自粛や引退のウワサが業界を駆け巡り、CM契約が13社もあったことから「賠償金は数億円」との憶測も広がった。「ローラは何も知らなかった」「むしろ同情すべき被害者」とする事務所のイメージ戦略が功を奏し、何とかこの苦難の乗り越えたローラ。だが、これをきっかけにテレビ露出が激減したのは事実だ。

 現在、ローラのテレビレギュラーは『笑っていいとも!』(フジテレビ系)1本のみ。すでに同番組は来年3月に終了することが決定しているため、このままいけばレギュラー全消滅という事態にもなりかねない。あまりにも急激な露出減少であるだけに、父親の事件が影響していると見られても仕方のないところだ。ハーフ系タレントが増殖し、世間に飽きられてしまった可能性もある。

 ローラは授賞式で「詳しいことはまだ内緒だけど、来年は音楽に力を入れたい」とも発言しており、レギュラーが激減したバラエティータレントからアーティストへの路線変更も視野に入れていると噂されている。

 ローラの“賞味期限”は本当に切れてしまったのだろうか。

「ローラの事務所は彼女含めて4人しか所属タレントがおらず、実質的にローラの稼ぎで持っている。そんな事務所なのにローラがCM女王になれたのは、事務所スタッフが少数精鋭のヤリ手ばかりだからです。父親の事件発覚時も、24時間体制でスタッフがローラに張り付いてマスコミから徹底ガードし、親交のあるタレントやコメンテーターに手を回して擁護コメントをしてもらい、イメージの低下を最小限にとどめた。それほど巧妙で用心深い事務所ですから、単純に人気が落ちたから露出が減ったなんてことはない。そのウラには巧妙な戦略があります」(芸能関係者)

 戦略とはいったものの、テレビ露出が減ったのはマイナスのように思えるが…。

「番組レギュラーが減ったのは事実ですが、CMは相変わらず10社ほどと契約しており全く影響が出ていない。イベント出演やモデル業も相変わらず引っ張りだこ。テレビ露出だけが急激に減少したのは、事務所の戦略だったようです。バラエティー仕事は後輩のダレノガレ明美に回し、ローラは安売りせずに仕事を選ぶ方針に変えた。やたらとバラエティーに出ていると、ただでさえ多忙なローラのスケジュールが厳しくなる一方ですし、いずれ消費されて本当に飽きられてしまいますから賢い選択です。これは事務所が以前から温めていた戦略でしたが、父親の事件がちょうどいいきっかけになった」(芸能関係者)

 あまりテレビに出たくない時期と、以前から計画していたバラエティー撤退のタイミングが重なったということか。また、ローラは今年6月に自身のプロデュースによるファッションブランド「Vasilisa(ヴァシリーサ)」を立ち上げている。バラエティーでおバカキャラっぷりを振りまくよりも、モデルとしての本分に立ち返り、ファッションビジネスでも成功したいというのも一つのホンネだろう。

 本来なら命取りになりかねない身内の不祥事まで戦略に盛り込んでしまったというローラ。息子の不祥事で大バッシングされ引退の危機にある司会者・みのもんたは、彼女を見習った方がいいのかもしれない。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

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