合コンや飲み会の雑談で、「好みのタイプの異性」を問われることがある。「美人で巨乳で感に度の良いコ！」などと馬鹿正直に答えるわけにもいかないので、たいていは「優しいコ」「家庭的なコ」など当たり障りのない返しをするものだ。
そんな中、なかなかうまい返しだと思ったのが、「ゴハンを美味しそうに食べるコ」という答え方。ダイエットのことばかり気にしてサラダばかり食べているような女性よりも、一緒に食事を楽しめるという意味では大いに魅力的である。加えて、食欲旺盛な女性は性欲も旺盛であるという俗説をほんのり匂わせる回答だ。
「ゴハンを美味しそうに食べるコ」という返しは、「食事デートもセックスデートも楽しめる女性」という意味合いに通ずると言えるだろう。
「食欲と性欲は比例する」
多くのナンパ師やヤリチン男性の証言により、「よく食べる女性はエロい」という俗説は、今やすっかり市民権を得ている。確かに、食欲も性欲も人間の三大欲求の一つ。そう考えると、「美味しいものを食べたい！」という己の本能や欲求に素直な女性は、性的欲求にも素直なのかもしれない。
ところで、人間の三大欲求といえばもうひとつ、「睡眠欲」が挙げられる。睡眠欲と性欲の関係性はどうなのだろうか？ 食欲同様に「よく寝る女性はエロい」と言えるのだろうか？ 一般女性を対象に意見を募ったところ、「じゅうぶんに睡眠時間を確保できている時のほうが、セックスに対して貪欲になれる」という考えの人が圧倒的多数だった。
どうやら女性には「疲れマラ」という現象は起きないようだ。男性の場合、仕事で徹夜した後など、普通に考えたら身体を休めるのが先決であるにもかかわらず、何故か勃起することがある。睡眠不足が、性的欲求をコントロールする働きを鈍らせているのだろう。極度の疲労感を、身体が「生命の危機」と大げさに認識し、「死ぬ前に自分の遺伝子を残さねば！」という本能のもと勃起するという考え方もあるようだ。
対する女性たちは、「どんなにご無沙汰状態が続いていても、睡魔には勝てない」と口を揃える。そう考えると、徹夜続きのキャリアウーマンに声をかけたところで無駄という結論に達する。
また、「睡眠不足=肌荒れを至近距離で見られたくない」という理由でセックスを拒む女性も存在する。吹き出物などができてしまった顔を見られたくないという女心なのだろう。オトコとしては大して気にならないが、女性にとっては一大事のようだ。
次に、日常の平均睡眠時間と性欲の関係性について。これまた、自称ヤリマンだのビッチだの、性に貪欲な女性たちは、睡眠時間の平均が8時間前後と、現代人としてはかなりたっぷり。三十路になってからセックス欲が増したと証言する女性は、「平均睡眠時間が5時間程度だった20代の頃（俗に言うブラック企業に勤めており社畜生活が何年も続いていたとのこと）は何故か性欲が沸かなかった。しかし30代で転職し、充分な睡眠時間が確保できてからは“お盛ん”になってきた」と語る。
逆に、平均睡眠時間少なめの女性たちに話を聞くと、「寝ている時間ってもったいないと思うんですよね」との主張。24時間という限りある時間を睡眠に費やすよりは、趣味等の時間に使いたいとのこと。なんとなくわかってきた。睡眠時間が短い女性は、趣味など自分磨きの時間を最優先とする傾向が強いようだ。「セックスという一時的な快楽に時間を費やすよりは、趣味のヨガや美顔マッサージに時間をかけたほうが有効である」という思考なのかもしれない。
以上を踏まえると、合コンや飲み会においてエロい女性を見極める方法のひとつとして、睡眠時間を尋ねてみると参考になりそうだ。「仕事が忙しくてほとんど寝ていません」とか「短い睡眠時間でも平気、それよりも趣味の時間を充実させたい」という女性は落としにくいだろう。エロい女性と即ハメ希望なら、「どんなに忙しくても睡眠時間は確保します」「寝ている時が一番幸せ」という女性を狙ったほうが手っ取り早いはずだ。性に貪欲な彼女たちならきっと、「眠くなってきちゃった」と、わかりやすいトスも挙げてくれるだろう。そのトスに対して、豪快なアタックを決めたいものである。
（文＝菊池美佳子）