アナルじゃなくて「尻」が好き! 尻フェチ男性の苦悩とは?

※イメージ画像 photo by John-Paul Pagano from flickr

 「似ているようで違うもの」、今の時期はなんといっても「しらたきと糸こんにゃく」を思い浮かべる人が多いだろう。すき焼きの具材としてお馴染だが、果たして違いは何なのか? 地方によって呼び方が異なるだけかと思いきや、製法が違うようだ。結果、しらたきのほうが細く、糸こんにゃくは若干太めである。

 今の季節は、女性が着用している「レギンスとスパッツ」も紛らわしい。どうやらファッション業界が、スパッツを表す新しい言葉として取り入れたのがレギンスという呼び方のようだ。要するに同じということか。

 ほか、「ウィンナーとソーセージ」の違いもややこしい。ソーセージというカテゴリの中に存在するのがウィンナーで、太さ2センチ未満の羊腸を用いたものがウィンナーと呼ばれているようだ。

 知人男性と、「似ているようで違うもの」の話題で盛り上がっていたところ、彼の口から「巨乳好きとマザコンは違う」という言葉が飛び出した。彼いわく、女性に対して巨乳好きをアピールすると、場合によってはマザコンを疑われることもあるという。

 確かに、豊かな乳房は母性の象徴。筆者の経験でも、父子家庭で母親からの愛情を受けずに育った男性が、大のオッパイ星人だったことがある。

 逆に、テレフォンセックス嬢時代に、「Zカップのオッパイに憧れている」という常連男性がいたのだが、彼は断じてマザコンではないと主張していた。

 そう考えると、巨乳好き=必ずしもマザコンとは言い切れないだろう。

 また、「パイパン好き=ロリコンではない」と主張する男性も。これまた、陰毛は成熟した女性の象徴である。その陰毛がない性器に魅力を感じる=少女のスジマンに関心があるのかと、疑われるケースもあるのかもしれない。

 しかし、現代はエステティックサロンやブラジリアンワックスの影響で、成人女性のパイパン率が上がってきている。パイパン=少女のスジマンという考え方はもはや古い時代なのだ。パイパン好きだからといって、ロリコン嗜好とは限らないだろう。

 上記2ケースに比べて、いまだに市民権を得ていないのが「尻フェチとアナル好きは違う」ということ。尻フェチ男性たちからは、「単なる尻フェチなだけなのに、アナル好きと勘違いされるのが辛い」と悲痛な声が挙がっている。

 確かに、現代は性に開放的な時代。ひと昔前までは、一部のマニアのみが行なう特異プレイという認識だったアナルセックスも、ごく身近なものになりつつある。そのため女性たちは、アナル貞操に対してやや過敏になっているのだろう。

 前の穴に挿れられるのは平気なのだから、後ろの穴に挿れてもノープロブレムであろうと思いきや、とんでもない! 一般女性たちに話を聞くと、「痛みへの恐怖」「衛生面への危惧」などの不安材料があるため、いかに愛しい男性のためとはいえ、やすやすとアナルを開放する気にはなれないとのこと。

 話を戻そう。尻フェチ男性たちが、相手女性にアナルセックスを連想させず尻を堪能する方法はないのだろうか? 一般女性から意見を募ったところ、以下のような回答が揃った。

■着衣の状態で称賛する
 ジーンズやタイトスカートなど、女性が着衣の状態である時に尻を褒め称えるべし。スタイルを褒められて悪い気はしないはず。ベッドインした直後も、下着をつけた状態での愛撫に時間をかけると、「肛門に興味があるわけではないのだな」と察することができるようだ。

■膣も褒める
 膣セックスとアナルセックスの一番大きな違いは「締めつけ感」である。膣の締まりを絶賛することで、「膣圧で充分に満足させているのだから、アナルセックスという発想は思い浮かばないだろう」と安堵できるとのこと。

■「下付き」じゃなくても「下付き」ということにしておく
 自分の膣が上付きなのか下付きなのか把握できている女性は意外と少ない。一般的には、肛門から膣までの長さが4センチ以上なら上付き、4センチ未満は下付きとされているが、相手女性が上付きでも、「キミって下付きだね」ということにしておこう。だったら後背位のほうがベターであろうと納得できるようだ。

 アナルを犯すつもりなどさらさらないのに、必要以上に警戒されるのは、尻フェチ男性としては非常に深刻な問題である。しかし、アナルセックスが身近な時代なのだから仕方ない。相手女性の不安がほぐれるような雰囲気作りをしてこそ、真の尻フェチ紳士である。
(文=菊池美佳子)

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