TKO木下ブチ切れ!? ノブコブ吉村のKYすぎるビンタ乗り

※イメージ画像:『マンスリーよしもとPLUS 2012年3月号』ワニブックス

 23日深夜に放送された『ざっくりハイタッチ』(テレビ東京系)にTKOの木下隆行(41)と平成ノブシコブシの吉村崇(33)が出演。番組中、お笑いのノリでビンタの張り合いを始めたが、ヒートアップした2人は徐々にエスカレート。ついに一触即発の状態とまでなり、番組はいかにも中途半端なところで終了した。

 番組は文京区にある東京都水道歴史館に行き、人気企画「ムチャブリ連発! 穴場スポットで大人の社会科見学」が行われた。ロケをしながら、スタッフからのムチャブリに出演者たちが応えていくという内容となっている。この日の放送では、冒頭、木下に対して「週刊誌が食いつきそうなネタを暴露」という指令や、吉村にも「現在の貯金額を大声で叫ぶ」などのムチャブリが指示された。ちなみに、木下は、「(10代のころ)ハイヒールのリンゴさんを車でひいたことがある。邪魔やったから」と答え、吉村は「680万円!」と絶叫していた。

 そんな中、レギュラー出演者の小藪千豊(40)に対して、「木下が所属する松竹芸能を敵対視する」という指令。チクチクと松竹イビリを始めた小藪は、吉本の後輩である吉村に向かって、木下を殴れとけしかけ、吉村がそれに従うと、2人のビンタの張り合いのきっかけが成立した。

 その後、ビンタの件は落ち着いたが、吉村に対して「芸人として1番悩んでいることを発表」という指令が出ると、吉村は「思いつかないんすよ、面白いことが」「だから声ばっかり大きくなっちゃって。どうやって思いつくんすか? 面白いこと」と、芸人として致命的ともいえる悩みを告白。

 そんな吉村の言葉に千原ジュニア(39)や小藪などの出演者たちは困り顔。何事も経験だという返事をしていた。そんな中、木下が「その場で対応できたらえんちゃうの?」と言うと、なぜか吉村は、「(木下も)出来てない方ですよ。もっと悩んだ方がいいっすよ」と噛み付いた。

 この流れをスタッフが面白いと思ったのか、その直後に木下と吉村に向かって、急遽用意したと思われる「さっきの言い合いの件をぶり返して、ケンカをしだしビンタの張り合いになる」という指令が発表される。その後、指令通りビンタの応酬が始まったのだが、ひとしきり落ち着いたところで木下が、水道歴史館の展示物の水道(飲料できないもの)で殴られた頬を冷やすなどのボケをかましても、なぜか吉村は「飲めよ!」と噛みつき再びビンタの応酬に。周囲が止めないと終わらないまでにエスカレートした。

 木下は単純なボケをかましてその場の空気を変えようとするも、再度吉村は、「ヘタクソ」「ボケが薄い」と木下に突っかかって行く。吉村とすれば、ビンタのやり取りをおいしいと思ったのかもしれないが、この発言には木下もブチ切れたのか、すかさず吉村の元に歩み寄ると「お前がボケへんからやろ」と呟き、これまでの鬱憤を晴らすように頬を何度も叩いた。このときもビンタの応酬になるが、最後には吉村がグーで木下の頭を殴り、木下がそれにリアクションを取るといった形で収まった。

 この時点でかなり険悪なムードがたちこめていたのをスタッフも感じたのか、その直後には、木下と吉村に対して「仲直りをしてキスをする」といった指令が出る。だが、これを受けた木下が突然ビンタ。「これで終わろう」と言っていたが、あまりにもマジな表情の木下に、ジュニアも小藪も引きつった笑顔を見せ、顔を背けていた。その後、無理やり吉村が木下の唇のキスをしていたが、そんな吉村の態度に木下の顔は強張ったまま。番組はここで終了したのだった。

 もちろん、芸人のノリということで、すべてが計算されたものだった可能性もある。しかし、その内容は、いかにも笑えないものだった。とにかく、ビンタの張り合いをしながら、まったくリアクションをしない吉村の表情や態度は笑えない。番組中、面白いことが思いつかないと悩みを打ち明けていた吉村だが、ビンタを受けてリアクションをし、ボケることを忘れない木下に対して意味不明なツッコミをするだけでは面白いも何もないだろう。面白いことが何なのかを知るためにも、吉村は誰よりも率先してボケるべきだった。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)

men'sオススメ記事

men's人気記事ランキング

men's特選アーカイブ