開き直りでブレイク! 絶好調の夏目三久、『笑っていいとも!』後番組にも起用?

※イメージ画像:『GINGER 2012年2月号』幻冬舎

 局アナの待遇悪化によってフリーアナが増殖し、飽和状態となっている昨今。鳴り物入りでスタートした『アゲるテレビ』(フジテレビ系)が視聴率不振で打ち切りになった西尾由佳理(36)など苦戦を強いられているフリーアナは多い。そんな中、一人アゲアゲ状態でバク進しているのが元日本テレビの夏目三久(29)だ。

 夏目といえば07年に日テレに入社し、育ちのいい清純派のアイドル系アナとして人気を博したが、09年にベッドでコンドームを手にした写真が流出。これが致命傷となり、クビ同然で日テレ退社を余儀なくされた。

 アナウンサー生命が絶たれたかと思ったが、髪をバッサリ切ってイメチェンし、一昨年4月に深夜バラエティー『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)でフリーとして復活。マツコ・デラックス(41)と有吉弘行(39)の毒舌や下ネタにも対応する新たな魅力が視聴者に受け、今年5月には深夜帯では異例となる平均視聴率13.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した。この数字はゴールデンタイムを含め、同日に放送された全番組の中で2位という驚異的なものだ。しかも、毎分視聴率では夏目が映っているシーンで数字がハネ上がっており、高視聴率に最も貢献したのが彼女だったというデータまで出ている。

 今年4月からは、二度と戻ることがないと思われていた古巣・日テレの『真相報道 バンキシャ!』のMCに起用され、こちらもなかなか好調。テレ朝で放送中の冠番組『夏目と右腕』の評判も良く、出る番組はすべて当たるという状況になっている。

「ドン底から驚異的視聴率を叩きだす存在にまで復活した夏目さんは、一部の業界人から『ミラクル三久』なんてアダ名で呼ばれてます。開き直ったことでアイドルアナ時代の使いづらさが全くなくなり、どんな企画にも対応してくれるし、司会の技量も十分なため安心感もある。コンドーム写真の流出は可哀想でしたが、あの事件で彼女に同情し、ファンになった視聴者も多い。逆境に立たされた人を応援したくなるのが人情ですから、流出事件によって好感度が上昇するという変わったパターンになった。本人が意図したわけではないでしょうが、ケガの功名どころじゃないV字回復ですよ」(テレビ関係者)

 これだけの勢いであれば、さぞかしオファーも殺到しているに違いない。今後は多忙を極めるのではないだろうか。

「オファーは実際殺到しているのですが、あまり受けてくれないんですよ。夏目さん本人の強い意向があり、一つ一つの番組を大事にしたいため、出ずっぱりのようなことはしないそうです。重大なスキャンダルで後がなくなり、もう失敗は許されないという気持ちがあるんでしょう。それに夏目さんは実家が裕福で、お父さんが有名な実業家ですから、あまり焦らなくてもいいという余裕があるのかも」(前同)

 ブームに乗って消費されてしまうより、しっかり仕事を選んだ方が人気は長続きしそうだ。一度地獄を見ただけに、さすが賢い判断である。だが、事務所の意向もあって新たなオファーが水面下で進展しているとされ、一部メディアでは『笑っていいとも!』の後番組に起用される話が進んでいると報じられている。

「夏目はフリー転身後、老舗芸能プロ・田辺エージェンシーに所属しています。同事務所は今までタモリ(68)さんが稼ぎ頭だった。田辺エージェンシーとしては何らかの形で『いいとも』の枠に出演者を残しておきたいようで、かなり強引に夏目をプッシュしている。メインMCはジャニーズ事務所がつかんだようですが、進行アシスタントなどのポジションのようです。とはいえ、まだ企画もロクに決まっていないくらいカオス状態ということですから、夏目が無理にオファーを受けても損するかもしれません」(週刊誌記者)

 マイペースで仕事をしたいのだろうが、売れっ子はそうもいかないようだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

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