「今のところ、テレビメディアは完全に黙殺状態。AKB運営と懇意にしているスポーツ紙なども同じでしょう。過去にAKBの運営会社『AKS』の社長・窪田康志氏や、AKBの設立に大きく関わったoffice48の代表・芝幸太郎氏の致命的なスキャンダルが流れた時も、週刊誌やネットニュースで騒がれただけで大手メディアは無視。おとがめなしで終わってしまった。しかし、今回は脱法ハーブ吸引という反社会的行為がバッチリ撮られてしまっている。AKB利権で取り込んだメディアを操作して無かったことにしたとしても、それではファンやメンバーが納得できないでしょう」(週刊誌記者)
確かにAKB利権の影響力は絶大だ。「CHAGE and ASKA」のASKAの覚せい剤吸引疑惑など、かなりデリケートな週刊誌ネタも扱っていたワイドショーが全く今回の件には触れようとしない。イケイケで知られる『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)ですら扱わなかった。業界内ではAKBがいなければ番組は作れないとまでいわれ、運営は電通とのタッグで支配力を強めており、それに逆らうような大手メディアはいないのかもしれない。
だが、AKBの人気は支え続けてくれたファンと期待に応えて一生懸命に頑張っているメンバーあってこそ。その双方に不信感を持たれたまま、知らぬ存ぜぬを通せばいずれ破綻してしまうのではないだろうか。メンバーやファンのためにも、やましいところがないのであれば、しっかりとした事情説明をしてほしいものだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)