misono「バックより正面がいい」 有吉弘行が珍しくシモネタを連発したワケ

※イメージ画像:『symphony with misono BEST』avex trax

 12日に放送された『有吉弘行のダレトク!?』(フジテレビ系)にmisono(29)が出演。メインMCを務める有吉弘行(39)に“バックは好きかどうか”聞かれ、「バックより正面がいい」と漏らした。

「当たり前のように世の中にはびこる常識や通説、怪しげなウワサや都市伝説…それらを徹底的に検証、真実を追求し、デマを一挙撲滅」する同番組。この日の放送でも、“泡立ちのいいシャンパンは高級”というのは実はデマで、シャンパンの泡はグラスに付着したホコリによって、より泡立つことが立証されていた。さらに、番組では、荒川静香の代名詞とも言えるイナバウアーについて検証。世の中の人々は上体を反らした状態のことをイナバウアーと呼ぶが、実は足の形こそがイナバウアーで、上体を反らすことは“レイバック”であることを伝えた。

 この番組に出演した、プライベートでも仲が良いというあびる優とmisono。この2人に対して、レイバックの話題から有吉が「立ちバックとかはどうですか?」と質問。misonoが、「バックより正面がいい」と答えたのだった。

「毒舌と言われ、その過激な発言が人気の秘訣ともいえる有吉さんですが、実は下ネタは案外言わないんですよね。TPOをわきまえているというか、番組によって発言の内容を考えているのだと思います。深夜のバラエティだとかDVDではかなり際どいことを言いますが、昼間のレギュラー番組では、生放送ということもあってか、そういった発言は一切、匂わせたりすらしません。思ったことを率直に口に出すイメージのある有吉さんですが、すべて考え抜いた発言なのでしょう。当たり前といえば当たり前ですが、毒舌のイメージがあるので、普段の発言も視聴者に正直な言葉だと信用させているわけです。いつもは他人の料理などボロクソに言う辛口の人間が、つい“おいしい”と言えば、かなりおいしい料理だと思ってしまうものですからね。毒舌のイメージのある有吉さんには、人を説得する力があるということです」(業界関係者)

 番組によって発言の内容を変えているという有吉。確かに、今秋から始まったゴールデンタイムに放送されている『有吉ゼミ』(日本テレビ系)では、出演ゲストに鋭いツッコミを見せるものの過激さには欠ける。一方で、『我々は有吉を訴える』や『リアクションの殿堂』といったDVDでは、かなり過激な発言を繰り返している。9月25日に発売された『ロンドンハーツ』のDVDのvol.6と7を購入するとプレゼントされる特典DVDでも、テレビでは見られない過激な発言をする有吉が収録されている。

 とはいえ最近の地上波放送のテレビで見る有吉に以前のような過激さは見当たらない。前出の関係者が指摘するように、毒舌・過激というイメージが定着して視聴者の信用を得た今では、テレビで無理する必要もないのだろう。テレビ用の有吉で十分ということだ。しかし、そんな有吉だが、misonoが出演したこの日の放送では下ネタを連発。ピー音でかき消されながらも“立ちバック”と連呼していた。近頃の有吉にしては珍しい下ネタ。だがそれもすべてゲストとして出演したmisonoあってのことではないだろうか。

 ロンドンブーツ1号2号の田村淳の結婚を機に、『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)で、ことあるごとにイジられている有吉とmisono。常に有吉がmisonoを突き放す格好で笑いを取っているが、それでもめげずにmisonoは有吉に対抗する。この日の放送でも、misonoについて、有吉は「興味ない」「友達になるくらいなら1人がいい」と言っていたが、そうした発言もmisonoの心が折れないと知っているからだろう。前出の関係者が指摘したようにTPOをわきまえるのが有吉という芸人。それは番組に限らずトークの相手にも通じる。元来の毒舌という性質を思う存分発揮できるmisonoというのは、有吉にとって貴重なタレントといえるのかもしれない。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)

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