台湾人女優で歌手のビビアン・スー(38)が、結婚間近であることが明らかとなった。相手は、シンガポールを拠点にする海運関連会社「マルコポーロ海業集団」の最高経営責任者(CEO)を務めている李雲峰(36)氏で、台湾とシンガポールのメディアが伝えている。
10月の時点で「恋愛中」ということを明かしていたビビアンだったが、11月3日に台湾メディアが、台北市内で2人が“手つなぎデート”をしている動画を掲載。ブライダルショップに入るところも目撃され、ビビアンの家族が合流してドレスを選んでいたという。
ビビアンは事務所関係者を通じて「とてもうれしくて、幸せです。結婚に向けた準備をしており、伝統に従って先に婚約します。彼もわざわざ台湾に飛んできてくれました。今日は、年長者に付き添ってもらってウェディングドレスを選んでいました」とコメントしており、婚約から結婚へという流れは事実のようだ。
夫となる李氏はインドネシア生まれの華僑で、8歳の時にシンガポールに移住。現在役員を務めている会社の年商は約70億円と伝えられている。2007年に離婚しているバツイチで、娘が2人いるというが、ビビアンは「彼女たちも再婚を歓迎してくれています。彼はとても家庭的であり、とても責任感のある人です」と結婚に向けて支障はないようだ。また、ビビアンの芸能活動の契約の関係上、結婚は来年になる見通しだという。
これを受けて、ネット上では「おめでとう!」「お似合いのカップルですね」といった祝福の声はもちろん、「これで38歳には見えない」「相変わらず、まったく変わらないのがすごい」「これで人妻か…」というふうに、ビビアンの容姿を改めて絶賛する声も上がっている。
「もともと童顔でやわらかな印象のあるビビアンですが、それは年を重ねても失われていないですよね。日本でも馴染みのある存在だけに、反響は大きいようです。2000年以降は日本での活動を控えていましたが、10年に日本での活動を再開しました。その際も『まるで20代のよう』『この透明感はすごい』と話題になっていました。20代の女優であってもすぐに『劣化』と言われる今、稀有な存在ですね。結婚は早くて来年といわれていますが、ビビアンは現在映画『制服/A Chilling Cosplay』(日本未公開)に出演しているので、女優業が落ち着いたところでゴールインになるのでしょう。そうなると、今後も仕事を続けるのかどうかが気になるところですが…」(芸能ライター)
ビビアンは90年に台湾で「台湾美少女芸能コンテスト」のグランプリを獲得、3人組の女性アイドルグループ「少女隊」の一員としてデビューした。その後、日本でバラエティ番組『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』(日本テレビ系)のレギュラーとして活躍。同番組内の企画でウッチャンナンチャン・南原清隆、キャイ〜ン・天野ひろゆきとともに音楽ユニット「ブラックビスケッツ」を結成し、『タイミング~Timing~時機』が200万枚を売り上げるヒットとなった。
NHKの紅白歌合戦にも「ポケットビスケッツ&ブラックビスケッツ スペシャルバンド」として出場するなど、人気者の地位を確立。2000年以降は台湾に戻り芸能活動をしていたが、前述のように10年からは日本での活動も再開している。
「2011年の台湾映画『賽徳克・巴莱(セデック・バレ)』に出演した際には、その内容が残虐な”抗日映画”であることから『反日思想があるのでは』という声もありました。出演だけでなく、自腹で制作費の一部を出していたことからも、かなり思い入れの深い作品だったようですが、実際は祖母が先住民族出身だったことから、若い世代にも先住民の歴史を知ってもらいたいという気持ちだったようですね。ビビアンは11年の東日本大震災の際に、すぐさま100万台湾ドル(当時のレートで約270万円)募金することを表明していますから、自分の活動の舞台でもあった日本に対する想いはやはり強いみたいですね。それが、日本のファンからもいまだに愛されている理由の一つでしょう」(同)
以前には、恋人と別れたばかりの香港の人気俳優スティーブン・フォンと食事をしたことで“略奪愛疑惑”も浮上したビビアン。また、実家が貧しかったことも明かしており、10代でのデビュー以降は映画や写真集でヌードになるなど、文字通り”裸一貫“で働いてきたともいえる。波瀾万丈の人生だけに、結婚後は幸せな家庭を築いてほしいものだが…。
(文=津本ひろとし)