【2店舗目:JANA】
かつて勤務していた東京チュー央銀行・大阪西支店で起きたトラブルを解決するため、飛行機で関西国際空港へと向かうことになった半立直樹。
ところが、「JAL」で行くべきか、「ANA」で行くべきかで悩んだ末、まるで二つの航空会社が合併したかのような「JANA」という航空会社を見つけ、半立直樹は、フライトの予約を取ることにした。
「東京チュー央銀行の半立と申します。航空券を大人1名、予約したいのですが…」
「JANA」は、かなり珍しい航空運賃を設定している。午後5時までなら、60分で1万5000円だが、午後5時を過ぎるとその料金は60分1万8000円になる。つまり、「JANA」の飛行機に乗るなら、なるべく昼間に出発する便に乗った方が“お得”だということだ。
また、「JANA」の飛行機は、羽田でも、成田でもなく、横浜に離着陸する。東京から出発するには不便だが、「キャビンアテンダントの質は高い」と評判だ。
「JANA」の搭乗カウンターともいえる店舗は、看板もなく、わかりにくい。おまけに、その道を歩くだけで「俺、今から風俗に行きます!」と言わんばかりの怪しい繁華街の真ん中にある。ちょっと恥ずかしいのは、風俗あるあるだ。
そして、清潔感のある店舗に着くと、まず最初にコースを選ぶことになる。
コースは大きく4種類。CAとの恋人気分を味わえる「恋人フライトコース」、ホテルで待ち、CAの到着と同時にキスや即フェラをする「いきなり即フライトコース」、シャワーを浴びるとCAが無防備に寝ている「寝床ハイジャックコース」、そして、基本プレイに顔面騎乗を追加する「顔面機上コース」。
半立直樹は、試しに「恋人フライトコース」を選んでみることにした。
そして、待合室で待つこと約5分。カーテンを開けられ、そこにお目見えしたキャビンアテンダントは、なんと、フィギュアスケートの安藤美姫選手を、さらにかわいくした感じの女性だった。
キャビンアテンダントの「みう」ちゃんは、ルックス良し、性格良し、喋り方にも癖がなく、礼儀正しかった。ネイルさえしてなければ、航空会社で働いていると言われても違和感のない、久しぶりに出会った、なかなか良い子だ。
だが、平日は普通に会社で働いているため、キャビンアテンダントに変わるのは、主に休日か、残業のない平日の夜だという。どうやらレアキャラだ!
フライトに備え、まずはシャワーを浴びることになった半立直樹。悲しいことに、シャワーを浴びるためには、キャビンアテンダントの制服を脱がさなければならず、開始早々、キャビンアテンダント感はなくなってしまった。
だが、制服と引き換えに現れた、小ぶりながらも、張りと艶のあるパイオツ山脈は、なかなかの絶景。
半立直樹の操縦桿は、早くも握りやすい形になっていた。
「いざ、テイクオフ!」
二人でベッドに入ると、みうちゃんは、さっそく半立直樹の乳首を攻めてきた。乳首が性感帯の半立直樹にとって、離陸直後の乳首攻めは、フライト時間の短縮につながりかねない。
「ダメだよ、みうちゃん。いきなり乳首は反則だよ!」
「乳首、弱いの?」
「そうそうそう、やめてくれないと、不時着しちゃう!」
「へぇ…(ペロペロ)」
「あぁ、ダメだって言ってるじゃないか!」
半立直樹は、我慢できなかった。ちょっと早いが、お馴染みのフレーズで反撃するしかない。かわいい顔して、乳首を攻めるエロキャビンアテンダントめ!
「やられたら、倍が……チュッ、チュッ!」
あぁ、キスがおいしい! なんて柔らかくて、舌が薄いんだ。
そして、そんな唇で乳首を舐められたら、男だけど、おっぱいは気持ちいい。
あぁ、おっぱい! あぁ、おっぱい! あぁ、このままでは、やられてしまう!
「やられたら、パイ返しだ!」
半立直樹は、みうちゃんの推定Bカップのおっぱいに、むさぼりついた。
弾力のある「おっぱい」を徹底的に糾弾する! それが半立直樹のやり方だ。
みうちゃんは一転して、悶えていた。「どう? 気持ちいい?」と聞く半立直樹。
しかし、彼女は恥ずかしそうにするだけで答えなかった。
「おかしいですねぇ! 気持ち良くないというなら、この濡れているオマ○コは、どう説明するんです?」
その後も、極上キャビンアテンダントとの「秘密のフライト」は続き、乳首を攻め合い、ついにはアソコを舐め合った。女性によっては、オマ○コのニオイが強烈で「オマーン国際空港(オマーンコ臭い空港)」に行き先を強制変更させられる場合があるそうだが、みうちゃんは、大丈夫だった。もうオマ○コの奥までかわいい! そして、最後はキャビンアテンダントに操縦桿を握られ、激しく小刻みに上昇と下降を繰り返されてしまい…、ジェットストリームの向こう側に、何かが飛んだ!
と同時に、機体の異常、いや、フライト時間の終了を伝えるアラームが。
シャワーを浴び、服を着て、ビジネスホテルを出ると、同じ場所なのに、どこか景色が違う気がした。そして、半立直樹は思った。
「バンカーとして飛ばされるのは御免だが、CAに飛ばされるのは、悪くない!」
【3店舗目:性の伝道師】
複数の風俗店を巡っていたが、優良店を見つけ出すどころか、ただかわいい風俗嬢とイチャイチャするだけの体験レポートになっていることを指摘され、取締役会で糾弾されることになった半立直樹。
銀行による調査である以上、プレイではないため、射精することは許されない。しかし、5億円の不正融資を回収するどころか、「e女商事」では、秘書の口に重要案件を流出させ、横浜の航空会社「JANA」では、キャビンアテンダントと抱き合い、エンジントラブルが発生。白い炎が見えると同時に、緊急着陸する不祥事が起こった。
「半立クン、まさか、キミ、風俗嬢にイカされていないだろうねぇ?」
「そのようなことは、けっしてありません」
「だったら、イカされていないという証拠はあるのかね?」
「それは、ありません。…ですが、私が風俗嬢のテクニックで簡単にイカされるような男でないことは証明できます。こちらをご覧ください」
「池袋の『性の伝道師』というお店です。ここは、とにかく射精させることにこだわったお店で、料金はやや高いのですが、『ヌカれない男などいない』そう聞いております。私は今からこのお店に申し込み、アナルを舐められながらチンチンを死ぬほどシゴかれてきます」
「ア…、アナルを舐められながら…!?」
「そうです、アナルを舐められながらです! 性感帯の中で最も弱い部分、アナルを舐められながら、しかも、たっぷりとローションをつけた状態でチンチンをシゴかれる! 普通の人なら3分も持たない!」
取締役会で大見栄を切った半立直樹。お店に連絡し、指名したのは、「まるる」ちゃんという女のコだった。ルックス的には、パフュームの「かしゆか」をスッピンにした感じであるが、性格が良く、テクニックも上々と、店からオススメをいただいた女のコである。
「おちんぽコース」を選ぶと、いきなりフェラチオをされながら、携帯電話で店に電話をかけるという「おちんぽコール」というサービスがあるそうだが、「スーパーアナル舐めコース」は、女のコから携帯電話を渡されて、「今から始めます」とお店に宣言をする、謎システムである。
電話をかけ終わると、さっそくシャワーを浴びることになったのだが、服を脱いだ「まるる」ちゃんの乳首は、陥没していた。(…なんてエロいんだ!)
シャワールームでは、念入りにチンチンとアナルを洗われ、舐められ、半立直樹の股間を全立ちになった状態で、体を拭かれ、ベッドの上に寝かされることになったのだが…。
「あぁぁぁ、気持ちいいぃぃ!」
全身を舐められ、強烈な快感に襲われた半立直樹。しかし、これはただの風俗体験レポートではない。あくまで銀行員の立場からコストパフォーマンスに見合った店であるかを見極めるための「審査」である。こんなところで、あっさりと射精するわけにはいかない。
「やられたら、倍返しだ!」
ところが、「まるる」ちゃんのアナルを倍返しで舐めようとした瞬間、見たこともないような拘束具を出してきた「まるる」ちゃんは、マジックテープをバリバリ言わせながら、半立直樹の両足首に、この拘束具をつけ始めた。
「何をするんだ! 今は、俺の『倍返し』の時間だ!」
「だけど、アンケートに書いてたでしょ? これ、やりたいって! はい、両足挙げて!」
「超ちんぐり返しだ!」
「まさか、オマエは…!!」
「チュッパ、チュパチュパ、レロレロレロレロ…!!!」
「やめてくれ! そんなことされたら、あぁぁぁああああああ!!!」
…瞬殺。
倍返しに失敗し、「超ちんぐり返し」を喰らった末に瞬殺されてしまった半立直樹は、後日、頭取に呼ばれ、辞令を出された。
「では、キミに辞令を伝える。ぜひとも受理してもらいたい」
「…はい」
「半立直樹課長、池袋支店・融資課長として、東京セントオーラル証券への出向を命じる!」
(文=半立直樹)
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