もはや毎年恒例となっている野沢直子(50)の夏季限定テレビ出演。彼女曰く“出稼ぎ”というバラエティ出演だが、今年はどうもその様子が違う。野沢の隣にダウンタウン浜田雅功の妻・小川菜摘(50)の姿をよく見かけるのだ。
今夏は浜田の自宅に居候しているという野沢。そこでの生活を「お中元バンバン食べてる」や「朝から(小川と)2人ではしゃいでいる」などとネタのように語っていた。以前は1人きりでのバラエティ出演が多かった野沢だが、今年は小川や盟友・清水ミチコと連れ添ってのテレビ出演が目に付く。たとえば、先月から今月にかけて、野沢と小川は、『ダンナの居ぬ間に… ~どーしても聞きたい!ナイショの井戸端会議~』(テレビ東京系)、『ボクらの時代』(フジテレビ系)、『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)などで共演。特に『ボクらの時代』は、野沢・小川・清水の3名が揃っての出演だった。
そんな彼女たちが出演する番組の中で語られるのは小川の夫・浜田について。前述したように、野沢が居候しているというタイムリーな事情もあるだろうが、以前、野沢も清水も『夢で逢えたら』(フジテレビ系)でダウンタウンと共演していた経験がある。3人共通の話題となると、やはり浜田のことになるのだろう。
『夢で逢えたら』が放送されていたころから交際をしていたという浜田と小川。しかし、その当時ダウンタウンはまだ本格的に東京に進出していない。そのため、2人が会えるのは、週に1度の『夢で逢えたら』の収録日だけ。しかも、毎週新たなコントを披露する番組の収録は思うとおりには進まない。浜田と小川は「テレビ局から駅まで向かう車内」だけ2人きりで過ごしたという。まさに“夢で逢えたら”という気分で、2人は当時を過ごしていたのだろう。
さらに小川は、結婚後の生活も苦しかったと振り返る。当時浜田はすでに飛ぶ鳥を落とす勢いの人気芸人だったが、まだ若手といえば若手。小川曰く、月収は自分のほうがあったという。おまけに浜田は会社に借金をしており、決して生活は楽ではなかったと語る。野沢も清水も、そうした浜田夫妻の苦労は知っているようで、共演時にはそうした思い出話に花を咲かせている。
また、最近では小川も積極的にバラエティに進出。野沢の夏季限定テレビ出演に便乗するかのように、先月辺りから露出を増やしているようだ。もちろんそこでも小川がネタにするのは夫のことで、特に『モモコのOH!ソレ!み~よ! 500回記念BIGマザー相談室SP』(関西テレビ系)や『もてもてナインティナイン』(TBS系)に出演した際には、子育てや浜田との恋愛を披露していた。
そんな番組では決まって「結婚当初から夜の食事は2人一緒と決めている」や、浜田の良き父親ぶりを話す小川。普段から口は悪く、おならが異常に臭いと愚痴をこぼしながらも、小川の語る夫婦仲は円満そのもの。これまで夫婦での番組出演というものは数えるほどしかないが、これだけ小川が浜田について話しているのだから、そろそろ2人揃ってのトーク番組出演というのもあるかもしれない。
今年、続けざまに番組が終了したダウンタウン。後続番組には落ち着いているようだが、新しい番組も早々に打ち切りになるようだったら、その後の保障はない。しかし、そんな状態のダウンタウンに対して、浜田の嫁の小川菜摘は、女優業にバラエティにと徐々に活躍の場を広げている模様。そんな小川とダウンタウンが共演することになれば、新たなダウンタウンの魅力というものが視聴者に届くのではないだろうか。ダウンタウンとすれば、もっとも共演したくないタレントが小川ともいえるが、だからこそ視聴者は興味を持つ。限界説や引退説がささやかれる中で、ダウンタウンにとって浜田の嫁は最終兵器になるかもしれない。手始めに『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)あたりに小川がゲスト出演してはどうだろう。夫の浜田はもちろんだが、そこには初めて見る松本人志の表情があるに違いない。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)