モデルでタレントの益若つばさ(27)が、12日に自身のTwitterで「この前こっそり参加したフリマの売り上げ全額日本赤十字社に寄付させていただきました」と報告した。非常に立派な行動に思えるが、なぜか益若に批判が寄せられ彼女が反論するという事態に発展し、一部ネット上で物議を醸している。
友人主催のフリーマーケットに参加したという益若は、売上全額を日本赤十字社に寄付したといい、振り込み画面を撮影した写真を同時にアップした。その画面に表示されたのは「振込金額57,000円」という文字。おそらく、震災義援金として寄付したものと思われる。一般人ならフリマで6万円近く稼ぐことは相当難しく、さすがの売上額といえるだろう。
フォロワーからは「つーちゃん偉い」「いいコトしてるね」「実際に行動できるヒトってすごい!」といった賞賛のコメントが多数寄せられたが、その中には「そんなの言う事じゃないよね、やってやったぞって優越感?」という批判コメントもあった。
本来ならこういう批判はスルーするのがお決まりだが、益若は「捉え方は人それぞれだけど、せっかくこの仕事をしている限り、自分にできる事を風化させないように言い続けるのも大切だと私は思ってます」と反論。たくさんの人に注目される仕事だからこそ、風化させないために寄付したことをアピールするべきだと持論を展開した。
この一連のやり取りについてネット上でも議論が発生。その声を拾ってみると、益若を批判する人々は以下のような意見を書き込んでいる。
「寄付は偉いけど、これみよがしに振り込み画面を載せるのは引くわ」
「このひと稼ぎまくってるのにドヤ顔するほどの額じゃないよね」
「私エラいでしょアピールが鼻につく」
「わざわざ報告することないのに。そういうところが嫌い」
かつて「100億円ギャル」と呼ばれた益若は、プロデュースしたアイメイクブランドのつけまつげが累計で600万個の売上を記録。単純計算で70億円以上を売り上げているといわれる。一時期よりは露出が減ったもののテレビ出演も多く、それだけに57,000円という寄付額に批判が起きたようだ。また、寄付したことをブログやTwitterで報告し、証拠の振り込み画面まで載せたことにあざとさを感じた人達もいるようである。
一方、益若を支持する人々からは以下のような声が上がっている。
「これを素直に褒められない人は心が汚れてるんじゃないの」
「金額の問題じゃなく気持ちが大事」
「嫌ってる人は多いんだろうけど、つばさちゃんのやってること自体は偉いこと」
「自分は何もやらないくせに批判する人ってうざい」
確かに益若のツイートに何らかのアピール目的はあったのだろうが、彼女が寄付を報告したことで、あらためて継続的な寄付の大切さを思い知ったファンは少なからずいるだろう。震災直後、米人気歌手のレディー・ガガがポケットマネーを含む約2億4,000万円を復興のために寄付した際、歌手の和田アキ子が「ガガにしては少ないと思うんだけど」と番組でポツリと皮肉を言ったことがあった。だが当の和田は、所属するホリプロのタレント約270名と共同で5750万円を寄付したことを公表しているのみであり、他人の寄付金額をどうこういえる立場ではなかった。それと同じケースといえるかは分からないが、やはり金額で批判するのはよろしくない傾向といえるだろう。
震災直後は多くの芸能人が寄付やボランティアに動きまわっていたが、現在も継続して支援活動をしているのはほんの一握りだ。ボランティアは強制することではないが、あの当時の熱狂ぶりに比べると寂しい状態なのは事実。何かと批判の多い益若だが、今でも被災地に思いを馳せて少しでも寄付しようとしている姿勢は立派といえるだろう。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)