「アナウンサーの扱いを軌道修正すべき」 凋落の一途をたどるフジテレビの「パンシリーズ」復活に厳しい声

※イメージ画像:フジテレビオフィシャルサイト「アナマガ 三上真奈」より

 これまで、高島彩や加藤綾子などが出演してきたフジテレビの人気番組『◯◯パン』シリーズが10月から復活することが明らかになった。毎回、その年の新人アナウンサーが司会を務め、さまざまなゲストを迎えるトークバラエティの同番組。10月からは三上真奈アナが抜擢され、新番組『ミカパン』がスタートする。

 以前は平日の帯番組として放送されていたが、『ミカパン』は毎週木曜のみの放送となる。しかしながら、加藤綾子の『カトパン』や生野陽子の『ショーパン』では10分だった放送時間を15分(24:35~24:50)に拡大するなど、フジテレビ側もそれなりに力を入れているようだ。

「三田友梨佳の『ミタパンブー』(パンクブーブー共演)が昨年の10月に終わっていますから、ちょうど1年ぶりの復活ということになります。この “パンシリーズ”は2000年に千野志麻の『チノパン』からスタートしました。その後、高島彩や生野陽子、加藤綾子などがMCを務めており、みんな見事にブレイクしています。カトパンをはじめとして、番組名がその後も愛称として定着していることからも、人気の女子アナをつくるには手っ取り早い手法ともいえますね」(芸能ライター)

 しかし、これを受けてネット上では「タレントじゃないんだから、いい加減ニュース読むのに専念したほうがイイと思う」「フジはアナウンサーの扱いを軌道修正すべき」などの厳しい声が上がっている。自社の人材を使った安易な視聴率取りに走ったという見方も多いようだ。

「女子アナを人気者に仕立てるのは、局にとっては諸刃の剣なんです。今の加藤のように、あまりに人気が出てしまうと、フリーへの誘いが強くなる。フリーになれば年収は数倍に上がるといわれていますからね。会社側とすれば流出は避けたいけど一人だけ特別扱いするわけにもいかず、いわばジレンマのような状態になっています。フジテレビとしては、エースの加藤がいつ抜けても大丈夫なように、次代の人気アナとなる存在を作っておきたいのは確かでしょう。それに、フジは『FNS27時間テレビ』の平均視聴率が9.8%と過去最低だったことが話題になっており、それ以降はフジのCM枠がまったく売れないというウワサまでささやかれています。大ピンチの今、“鉄板”のパンシリーズで息を吹き返したいというのが本音でしょう」(同)

 他にも、フジテレビは4月からの新番組『アゲるテレビ』の視聴率が振るわずにわずか半年で終了。4月にゴールデンタイムに進出したばかりの『ピカルの定理』も4日に打ち切られている。8月の平均視聴率ではゴールデン、プライムともにTBSに抜かれて4位になるなど、かなり苦しい状態にあることは間違いない。そんな中、三上アナの抜擢は加藤に続く人気アナの育成という、保険のような意味合いもあるようだ。

 その三上アナは東京都出身で、早稲田大学を卒業後に同局に入社。スポーツ観戦や夏フェスが趣味とアクティブなタイプのようで、「笑う門には福来たる」をモットーとしている。逆風の吹き荒れるフジテレビにとっては、この「ミカパン」の投入が風向きを変えることになればと願うばかりだろう。
(文=津本ひろとし)

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