隠し子発覚は「闇のものの陰謀」山本太郎と支持者のトンデモ論に批判と嘲笑

※画像:山本太郎参院議員

 3日付の東京スポーツで「隠し子」の存在を明らかにした元俳優の山本太郎参院議員(38)が大暴走している。4日に自身の公式ブログを更新した山本氏は「公表すれば子どもが狙われ、脅しのネタにされる可能性があった」などと釈明。さらには「計り知れない大きな力が働いている」と言い出し、それを熱烈な支持者が「スキャンダルは闇の勢力が仕組んだ陰謀」と擁護するトンデモ展開となっている。

 山本氏は先日、8月6日に前妻とわずか結婚生活3カ月でスピード離婚したことを報じられたばかり。子どもが生まれたのは参院選投開票日の7月21日であり、二股疑惑も浮上したが、山本氏は「元妻との交際時期とは全く重なっていません」と否定した。子どもの母親は、反原発活動や市民運動を通じて知り合ったという稲森いずみ似のスレンダー美女の一般女性Aさん(39)だが、「互いに結婚制度に疑問を持っている」との理由で入籍の予定はないという。

 騒動の経過だけ見ればよくある隠し子スキャンダルでしかないのだが、山本氏は子どもが狙われるのを防ぐためだったと言い張り「ただただ、子の、身の安全を心配をしてしまうのが親心ではないでしょうか」と主張。さらに週刊誌などの強引な取材に怒りをブチまけ、限られた身内と役所しか知り得ない子どもの名前などがマスコミに筒抜けだったことに対し「計り知れない大きな力が働いていることをハッキリと感じるのは、僕だけでしょうか?」と訴えている。

 山本は「この先出て来るネガティブ記事は捏造や歪曲でしかないと断言出来る程です」とまで語り、隠し子がバレたという自らの失態は棚に上げて「つまらないネガティブキャンペーンに時間を割く余裕は全くないのです」などと記している。本当に「大きな力」が動いた結果が今回のスキャンダルだったのだろうか。

「山本は元タレントで言動も過激な一年生議員。マスコミの注目度も高く、スキャンダルを狙われるのは当たり前です。元々周辺にトラブルが多くてワキが甘いところがありますし、身辺を探っているうちに隠し子なんて絶好のネタが浮かび上がれば、ゴシップ系の記者たちはどんなことをしてでもスクープしますよ。別に山本が反原発派だからゴシップを書かれているわけではないのに、彼は一体何を勘違いしているのか…」(週刊誌記者)

 勘違いというよりも、意図的に今回のような陰謀論めいた言動を繰り返しているようにも思える山本。不利な情報はすべて「反対勢力によるバッシング」と斬り捨て、自らは子どもの未来のために闘う議員というイメージに酔うお粗末な態度は、本当に国政を担う資格があるのか疑問が沸いてくるほどだ。

 だが、山本の言動を盲目的に擁護する支持者もおり、Twitterなどでトンデモ論をぶちまけている。あるネットユーザーは「山本太郎さんが日本国中からも世界中からもバッシングを受けようと、彼の本質を知る限り私は彼の味方です。闇のもの達のあげあしやネガティブなニュースに揺さぶられて分離の方向に思考させられたら、あいつらの思うツボなんだと気付いて欲しい」と主張。それに追随するように他の支持者たちも「原発推進派が山本太郎を潰そうとしている」「理屈じゃ太刀打ちできないから人格攻撃か」「逆に彼の正しさが証明された」などと擁護。さらには山本氏が共産党と連携するかのような言動をとっていることから「これは共産党に色目を使う政治家たちへの『見せしめ』だ」「戦後の混乱期にも社会主義勢力への弾圧があった」「山本を潰そうとしているのはアメリカだ」などと飛躍し過ぎな擁護論も上がっている。

 こういった支持者たちの意見は根拠に乏しく、妄想の中で巨大化させた「闇のもの」を相手に一人相撲しているようにも思える。「週刊新潮」(新潮社)で報じられたレイプ疑惑のように真偽の定かでないものならまだしも、隠し子騒動は山本氏にスキャンダルの原因がハッキリあるのだが、それは全く無視されているようだ。彼らのツイートや山本氏の釈明に対し、ネット上では「単に山本がだらしないだけの話だろw」「山本も支持者もおかしいんじゃないの」「あまりに擁護が意味不明で通訳が必要」などといった批判が殺到している。

 とはいえ、本当に政治で頑張ってくれるのならば、隠し子がいようと少々スキャンダルがあろうと応援する価値はある。問題なのは、山本氏や支持者のトンデモ論がネットにあふれ返ることで「反原発」そのものが軽視されるようになることだ。

 本来なら、未曾有の原発事故を起こした日本は脱原発を一つの選択肢として考えていかなければならない。だが、その代表格がトンデモ論をぶっている山本氏では世間の支持は離れていく一方だろう。この先、山本氏がさらなる問題を起こし、そのたびに陰謀論をぶちかませば事態はより深刻になる。山本氏や支持者は自分たちに迎合しない者を「闇のもの」「原発推進派の手先」と決めつけているようだが、反原発にとって本当の敵は彼ら自身なのではないだろうか。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

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