華原朋美、宇多田ヒカルへの“不適切なコメント”に非難の声

※イメージ画像:『DREAM Self Cover Best(初回限定盤)DVD付』ユニバーサルJ

 宇多田ヒカル(30)が、22日に飛び降り自殺した実母・藤圭子さん(享年62)に対するコメントを公式サイトで発表した。複雑な家庭環境だったにもかかわらず、母親への愛に溢れた文章に称賛の声が寄せられた。そんな彼女に対して、同じ歌手である華原朋美(39)が送ったメッセージがネット上で物議を醸している。

 26日に都内でヘアケアブランド・アンファーとメルセデス・ベンツとのコラボキャンペーン「スマートボーテプロジェクト」のイベントが行なわれ、登場した華原朋美。報道陣からの「宇多田さんもつらい思いをされていると思いますが…」という問いかけに対して「歌がすばらしい、世界的にも有名な方なので、この気持ちを歌の形にして届けてほしい」とコメント。また、同イベントに“今輝いている女性の代表”として出席していることにちなんで、自身の輝きの秘訣を問われた際には「どん底を味わうこと。どん底を味わうと輝けます」と笑顔をみせた。この一連の流れに対し、ネットでは「デリカシーなさすぎ」「無神経」「自業自得でどん底になった自分と宇多田ヒカルを比べるな」と批判的な声が上がった。

 最近メディアで見かける機会が増え、先日放送された『24時間テレビ36 愛は地球を救う』でも彼女の大ヒット曲「I’m proud」を熱唱するなど、“奇跡の完全復活”を遂げた華原。しかし、デビュー当時に恋人であった小室哲哉(54)との破局から情緒不安定になり、度重なる仕事のドタキャン、そして重度の薬物依存に陥っていたというマイナスイメージはいまだに強く残っている。つい先日、「週刊文春」(文藝春秋)に報じられたエイベックスの松浦勝人社長(48)のプライベートバーで全裸になっていたという記事も記憶に新しく、一時は廃人状態になっていたという彼女がここまで復活できたのは、見捨てることなくいつもそばにいてくれた両親と兄弟の支えがあったのも大きな要因であろう。

 一方の宇多田ヒカルは、幼い頃から両親が結婚・離婚を繰り返し、複雑な家庭環境であったものの、己の持つポテンシャルと努力で日本の音楽シーンに大きく貢献してきた。そんな華原とは対極的な生き方をしてきた宇多田に、しかも飛び降り自殺という思いもよらぬかたちで母を亡くしたという状況に対しての彼女の発言は、今までの両者の経緯やスタンスを知っている世間にとってはネット上の「そんなこと言える立場か」「人の気持ちを考えてほしい」という声に代表されるように、配慮が足りないものと捉えられたようだ。

 “完全復活”とは言われているが、業界では男やクスリなど“過去の過ち”を繰り返さないか不安視されている華原。今回のような少し的を外れた発言は、華原の「精神的に不安定だった時代」を知る者たちのよからぬ邪推を招きかねない。伸びのある歌声と持ち前のチャーミングさは未だ健在であるし、黒い部分が払拭され、本当の意味での完全復活を成し遂げた彼女の姿に期待したい。
(文=サ乙)

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