アナル舐めVS足指舐め ハードルが高いのはどっち?

※イメージ画像 photo by Leukocheat from flickr

 現代日本は情報社会である。情報の源はインターネット! ありとあらゆる情報が、インターネットから得られる時代となった。性に関する情報も然り。そのためか、ひと昔前までは一部のごく限られたマニアしか行わなかった特殊プレイを、一般人も親しむようになってきている。

 わかりやすい例を挙げるなら、なんといってもフェラチオ。熟年世代に話を聞くと、昭和初期は一般女性がフェラチオを積極的に行なうことはほとんどなかったという。それが今では、前戯の定番メニューとしてすっかり市民権を得ている。しかも最近では、陰茎部分だけでなく陰嚢も舐める女性も増えてきていると、一般男性たちは頬を緩める。

 このように、オーラルプレイがバリエーション豊かになった現代日本においても、いまだハードルが高いとされるのが「アナル舐め」、及び「足指舐め」ではないだろうか。両方とも、強い快感が得られるプレイだが、施す側にとっては多かれ少なかれ抵抗が伴うプレイである。

 そこで一般男女を対象に、「アナル舐め」、及び「足指舐め」に関する意識調査を行なった。いや、意識調査というほど大げさなものでもない。「アナル舐め」と「足指舐め」、いずれかを行なわなければならないとしたら、どちらを選ぶかという単純な2択である。

 結果は、「アナル舐め」の圧倒的勝利であった。やはりアナルのほうが性器に近いため、親近感があるということか? 回答者に理由を訊ねたところ、女性陣からは水虫を気にする声が挙がった。なるほど、アナルはシャワーを浴びればきれいになるが、水虫はシャワーを浴びたところで治るものでもない。

 男性陣からは、「素足にサンダルを履いているような女性の足はご勘弁」という意見が多かった。確かに、素足にサンダルを履くことで、皮膚が角質化する原因となり、酷いとタコやウオノメになる場合もある。筆者も、連日の暑さでストッキングを穿く気になれず素足にサンダルなのだが、確かに舐めて頂くにはあまりにも申し訳ない状態だ。

 また、ペディキュアと呼ばれる足の爪に施すマニキュアに抵抗感を抱く男性も存在する。ペディキュア自体はセクシーで大いにけっこうだが、それを口に含んで舐めるのは別物とのこと。そういえば、老舗SMクラブに勤務するプロフェッショナルのミストレス(女王様)から、M客から足を舐めたいとリクエストされることも多いため、あえてペディキュアは塗らないと聞いたことがある。真っ赤なペディキュアを塗っていそうなイメージだったのに、実に意外だ。

 足指舐めに抵抗がないと答えた人々の言い分もご紹介しよう。主に女性陣からなのだが、男性のアナルは毛が多くて舐めにくいとの理由だった。足の指ならば、生えていたとしてもアナルに比べれば少量なので大して気にならない。ということは、毛の処理を完璧にして臨めば、アナル舐めに抵抗を示していたパートナーの気も変わるということか。

 なお、アナル舐めにも足指舐めにも抵抗がないと答えた人も。男女共に、「自分が舐められるのは恥ずかしいが、相手のアナルや足指を舐めるのはノープロブレム」という人が多いことに驚かされた。もちろん、シャワーを浴びた状態で、というのが大前提であるが。ほか、愛があればアナルでも足指でもOK…と恋人限定条件を掲げる人もいれば、愛がなくてもベッドインしている時点で「生理的に受け付けるタイプ」なのだから問題ないという人も存在する。

 いずれにせよ、「アナル舐めも足指舐めも断固拒否!」という人はいなかった。今はまだ、アナル舐めも足指舐めも定番プレイとは言えないが、やがて市民権を得る日が来そうな勢いだ。しかし、アナルも足指も、あくまでもオーラルプレイのバリエーションの一つに過ぎない。なんだかんだで、男女ともに舐められて一番気持ち良いのは性器なはず。そう思うと、錯綜する性情報に踊らされてアナル舐めや足指舐めに必死になるよりも、丁寧な性器舐めを極めたほうが、セックス相手のウケは良いであろう。
(文=菊池美佳子)

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