泥仕合の舞台は法廷へ! 土屋アンナ対製作代表、軍配はどちらに?

※イメージ画像:『ANNA BANANA』著:土屋アンナ/宝島社刊

 モデルで女優の土屋アンナの初主演舞台『誓い~奇跡のシンガー~』の公演中止が発表された問題で、脚本・演出を手掛ける甲斐智陽氏が土屋サイドを相手取り、損害賠償請求を起こすことを明かした。賠償額は、製作費にあたる約3000万円になるという。

 同公演は、病を抱えながら『NHK紅白歌合戦』に出場することを夢見る“日本一ヘタな歌手”濱田朝美さんの自伝『日本一ヘタな歌手』(光文社)が原案。原因不明の病気や障害に負けずに歌い続ける主人公の朝子を土屋が演じることになっており、8月に公演予定だったが、7月29日、突如として中止が発表された。ホームページには「主役の土屋アンナ氏が公的にも私的にも何らの正当な理由なく無断で舞台稽古に参加せず(参加予定の稽古(本番直前の通し稽古を除く)8回中最初の2回のみ参加し、その後すべて不参加)、専らそのことが原因で同公演を開催することができなくなりました」と、土屋サイドに落ち度があったという主張とともに、「土屋アンナ氏に社会人としての責任をお取りいただくべく、損害賠償訴訟を含む断固たる措置を講じる所存です」と、その争いは法廷で行う事も予告していた。

「騒動勃発後、土屋サイドは『事実無根の内容にただただ困惑しております』と即反論し、『製作サイドに対し、原案の作者の方の固有の権利に万全の配慮を尽くすよう対応をお願いしておりました』とも発表していました。また原作者の濱田さんも、ブログで『土屋アンナさんは、全くの無実です。ただ、私のために監督に伝えて下さっていただけなのです』と、土屋を擁護しているほか、製作サイドが原作者である濱田さんに許可を取っていないまま公演に向けて話が進んでいたことを明かしています。両者の言い分はまるっきり食い違っていますが、現在、ネット上では濱田さんと土屋への擁護の声が多く、原作者の意図を汲むよう製作サイドに掛け合ったという土屋のブログコメント欄には『心意気に惚れた』『正義感と強さ、筋の通った姿勢、すばらしい』など賞賛の声が相次いでいますが、法廷闘争には暗雲が立ちこめているとの声もありますね」(芸能ライター)

 今回の損害賠償請求の報を受け、ネット上では「土屋アンナ悪くないでしょ」「土屋さん側が嘘ついてるとは思えない…」など、引き続き土屋サイドへの応援の声が見られるとともに「敗訴してほしい」など、原告となる甲斐氏への批判が目立つ格好となっているが…。

「製作側の弁護士が発表したところによれば、舞台の稽古に参加することについての契約書があるそうです。今回の損害賠償請求は、舞台稽古に参加しなかったために舞台が流れたことについての訴訟ですので、これが実在し、法廷の場に証拠として持ち込まれれば、土屋側が不利になるでしょう。ただ製作サイドと原作者との間で、舞台化することに関する契約があったのかどうかについても裁判で大きなポイントとなるのでは。契約がなかったということになれば、甲斐氏の主張が通らなくなる可能性もあります。甲斐氏は、濱田さんの代理人と光文社の担当者らと話し合いを行い許可を得たと話していますが、濱田さんのほうはブログで『路上ライブをしていたとき元担当が監督を連れてきて“今後何か協力して下さるかもしれないから、ご挨拶して。”と言いました(略)その事を、許可を取ったと言っているようでした』と主張しており、両社の言い分は全く食い違っています。どちらにせよ、書面で契約を交わした形跡は見られないですね」(司法記者)

 法廷に持ち込まれる前からすでに泥仕合の様相を呈している、この騒動。果たして裁判所はいかなる判断を下すのか。
(文=近藤チカゲ)

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