18日、ももいろクローバーZ公式サイトで“ファンによる入り待ち、出待ち行為の禁止”を呼びかけるお知らせが掲載された。それによると同日、メンバーの通う学校付近でファンの入り待ち、出待ち行為が報告されたという。お知らせには続けて「また、直接本人への手紙・プレゼント等の手渡し行為も含め、今後一切禁止とさせて頂きます。以後もこのような行為が見受けられた場合、然るべき対処をとらせて頂きます。」とあり、法的措置も辞さない構えでいることを宣言している。
昨年末の大晦日に、長年の夢でもあった紅白出場も果たしたももクロ。4月に発売されたセカンドアルバム『5TH DIMENSION』(キングレコード)が、オリコン週間アルバムチャートで初登場首位を獲得すると同時に、2011年にリリースしていたファーストアルバム『バトル アンド ロマンス』も再販され売り上げを伸ばし、同チャートで2位にランクインするという快挙を成し遂げた。いまや国民的アイドルといっても差し支えないほどの活躍ぶりを見せている。
今回の公式サイトでのお知らせを受け、ネット上では「まぁ今や大スターだから仕方ないけど」など、現在の人気ぶりを反映しているという趣旨のコメントも見られるが、「こういうのがファンの質を下げてるんだよ」「学校まで押しかけるとか最低だわ」「もはやモノノフ(ももクロファンの総称)というよりモノノケ」など、行き過ぎた一部のファンの行為を憂う声が多く見られる。
ももクロのメンバーの中では、高城れにが昨年春に高校を卒業し、メンバー初の“社会人”となっていることは雑誌のインタビュー等でも語られているが、今春高校を卒業したと思われる百田夏菜子、有安杏果についての進路は公にはなっていない。また佐々木彩夏、玉井詩織は現在高校へ通学中。今回、どのメンバーへの入り待ち、出待ち行為が問題視されたのかということもネット上で囁かれているが、明らかにはなっていない状況だ。
「百田や有安は大学に通っているのではという噂がチラホラありますから、れに以外のいずれかのメンバーが今回の被害を訴えたのでしょう。女子高に通っているとされる玉井ではないかという声もありますが、ウワサの域を出ていませんね。今回のアナウンスを受けて、“シャレにならないレベルのファンが現れたんじゃないか?”と心配するファンの声もあります。いずれにしてもメンバーがよほど身の危険を感じたのか、ファンの行為が近隣住民に迷惑をかけたのか…。“法的措置も辞さない”という運営側の姿勢からも、そういった可能性は捨てきれないですね」(芸能ライター)
しかし、こういった一部のファンによる行き過ぎた行為に胸を痛めているのは、当のメンバーたちだけではないだろう。純粋にももクロを応援するファンたちにとっても、悲しい話であることは間違いない。今回のような出来事が起こると、大多数の真面目なファンたちまでネットで『民度が低い』などと揶揄されてしまうのだ。ライブでの最高のパフォーマンスがももクロの最大の武器であり一番の魅力である。それを守るためにも、今一度、ファンによる自制が必要なのではないだろうか。
(文=近藤チカゲ)