月商1億超えの梨花、年商50億の千秋…稼ぎまくる女性タレントのビジネス事情

※イメージ画像:『Sweet オトナミューズ』宝島社

 発売中の「週刊女性」(光文社)が、モデルでタレントの梨花(40)の快進撃を伝えている。といっても、露出が激減している芸能活動のことではない。東京・代官山に昨年オープンさせたライフスタイルショップ『Maison de Reefur』が大成功しているというのだ。

 同店はルームウェア2万円、ビーチタオル6千円、ノートでも1,890円と価格設定は高めだが、そのセンスの良さがウケて開店1週間で1万人以上が殺到。当初の売上目標は年間4億円だったが、それを1カ月でクリアしてしまった。年間で35万人が来場し、1周年イベントでは徹夜組が出るほどの人気ぶり。今年5月にはガーリー路線からシンプル路線に大きく舵を切り、その方針転換も大当たりした。記事によると、アパレル不況がさけばれる昨今では異例となる、1カ月で1億円以上という驚異的な売上を叩きだしているという。

 梨花といえば、モデルとして『JJ』(光文社)『CanCam』(小学館)などで活躍し、94年に『夜も一生けんめい。』(日本テレビ系)のアシスタントに抜擢されたことをきっかけにタレント業にも進出。以後、明るい性格とぶっちゃけキャラでバラエティーに引っ張りだこになった。だが、モデル業を再開するために08年頃からテレビ露出を控えるようになり、世間的には「過去の人」になっていた。そのイメージとは裏腹に、実はファッションビジネスで儲けまくっていたということになる。

「月間売上1億円以上といっても、店舗はアパレルメーカーのもので梨花はクリエイティブディレクターという立場なので、そのまま彼女の収入になるわけではありません。とはいえ、ディレクション料だけで相当な収入になっている。夫が建築関係の会社に勤めるサラリーマンで、それほど収入が高額でないこともあり、子どもの将来や老後に備えて無駄遣いせずに貯め込んでいるようです」(週刊誌記者)

 ファッションビジネスで成功している女性タレントは梨花だけではない。

 おバカ系タレントとして人気だった若槻千夏は、09年に自身のブランド『WC』を立ちあげた。ギャルを中心に絶大な支持を集め、年商25億円を稼ぎ出すまでに成長。一説には若槻の年収は1億円以上といわれ、その大半がファッション関係の収入とされている。最近はトラブルも伝えられているが、芸能活動の収入の何倍も稼いでいることは間違いないだろう。

 他にも、つけまつげなどを中心にしたブランドで累計70億円以上を売り上げた益若つばさ、パンストの大ヒットで知られる神田うの、ファッションブランドとコラボしたマザーズバッグを2日で500個売り上げた藤本美貴など、芸能活動とアパレルのどちらが本業か分からないほど稼いでいるタレントは多い。

 極めつけは、某有名企業の元会長の娘としても知られるタレントの千秋。04年に子供服ブランドを立ち上げた彼女は、一児の母として消費者目線で「低価格でオシャレで高品質」を実現し、見事な商才で年商50億円を稼ぎ出すまでに至った。さらに、昨年2月からパワーストーンの通販ショップをアメリカで展開し、1日に200万円以上を売り上げることもある人気ぶりに。また、1300万人以上の会員数を誇るコミュニティーサイト「アメーバピグ」でキャラクターデザインやアイテムのプロデュースを務めるなど、幅広い分野で稼ぎまくっている。

 これらは大半が企業とのコラボで売上がそのまま懐に入るわけではないが、失敗しても自分の腹が痛まないという利点もある。ある程度の知名度とファンの支持がある女性タレントにとって、ファッションビジネスはおいしい仕事になっているようだ。

 とはいえ、これだけ成功例があれば我も我もと続き、競争が激化するのは目に見えている。そう遠くないうちに淘汰の時代が訪れてしまうのかも…。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

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