25日深夜に放送された『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)にヴァイオリニストの高嶋ちさ子(44)が出演した。今年1月に出演したときは、「せっかち女」として登場した高嶋だが、今回は「さっぱりきっぱり女」として、秋元梢(25)、DJ KAORIとともに出演。相変わらずの暴走ぶりを見せ、話題を集めている。
番組冒頭、「前回の放送では反響が多く反省している」と語り、「今日は精神安定剤を飲んできた」と明かした高嶋。彼女のいう「精神安定剤」なるものがどういった類のものかはわからないが、ついつい暴走してしまうという自覚はある様子。しかし、それでもこの日の高嶋の暴走は健在。3歳の息子に「地獄に行け!」と言われた話や、母に高級エステをプレゼントしたら「裸でお金握ってるほうがよっぽど気持ちいいわよ」と逆ギレされた話など、歯切れよく語っていた。
さらに高嶋は、ある番組の収録で、休憩中にピンマイクをつけたまま「つまんねぇ番組!」と漏らしてしまったことを告白。マネジャーにマイクを抑えられて、自分の声が番組スタッフに届いていることに気づいたらしいが、加えて「これが視聴者の声だ!」とまで言ったという。そんな高嶋ならではの発言には、MCの後藤輝基(39)や徳井義実(38)も呆れた笑顔を見せていた。
しかし、そんな高嶋も、意外なことに「ネットの書き込み」には怯えているという。以前、「あんな口の悪い女にバイオリン弾いてほしくねえ」や「あいつがクラシックやってるなんて信じらんねえ」といった書き込みを目にした彼女は、落ち込みすぎた結果、バイオリンを辞めようかとまで思ったという。強気な態度と歯に衣着せぬ言動が特徴の高嶋だが、実はひどく打たれ弱い性分だと明かしていた。
確かにネット上での高嶋に対する声は厳しいものが多い。高嶋が言っていたコメントなどは、それこそ温和なものだといえる。中には記事にするのもはばかられるような中傷や批判といったものも多く見られる。本人がそれを目にしたら、どんなに強気の人間でも心が折れることはあるだろう。番組の中では笑いながらネットに怯えていると語っていた高嶋だが、内心は穏やかではないのかもしれない。
書き込みを見て「1人で悩んでいた」という高嶋。しかし、夫に「君って、人に好かれようと思って生きてたの?」と言われ、「そういえばそうだった」と立ち直ったのだという。さらに、「毎日、天に唾吐いているような生活だと思いますが?」と言われると、自分のキャラクターを思い出し、それ以降ネットの書き込みなど一切気にならなくなったという。
高嶋の性格をしっかり把握して的確にアドバイスする夫。そんな夫の存在があるからこそ、高嶋はテレビで言いたい放題できるのかもしれない。もちろん、ヴァイオリニストという土台が彼女を支えているのだろうが、家族ネタ(家族とのケンカエピソード)の多い彼女の言葉の端々には、夫の献身的な姿が見え隠れする。最大の理解者を伴侶に持つ高嶋。彼女の毒舌の裏には、夫からの愛情があふれている。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
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