東京ドームなどで開催した5大ドームツアーで約70万人を動員した韓国の人気2人組ユニット・東方神起が18日、SMAPの中居正広(40)司会のバラエティー番組『火曜曲!』(TBS系)に出演した。今月発売した新曲「OCEAN」を披露し、上手な日本語でトークもこなした二人だったが、中居のある質問に顔をこわばらせる一幕があった。それがきっかけとなり、ネット上では東方神起ファン(通称トンペン)の中居バッシングが発生。それに反発した中居ファンとトンペンによる場外バトルまで起きているようだ。
番組の冒頭、中居は東方神起のユノ(27)とチャンミン(25)に「2人って、いいですか?」と質問。唐突な感はあったものの、特に変わった質問ではなかったが、これに2人が若干動揺した表情に。ユノは「仲いいって話ですか?」と切り返し、日本滞在中は一緒に暮らしているという2人の共同生活に話は流れた。
このやり取りに対して、一部のトンペンが過剰に反応。「中居くんの質問失礼すぎる」「中居の質問ギリギリ。もうちょっと配慮と言うか気を使ってよ」「中居無神経すぎる」「まだこの時期にそういう質問はタブーでしょ、あり得ない」などといった批判がネット上に書き込まれた。一般視聴者にとっては普通のトークのように思えるが、何がファンの逆鱗に触れたのだろうか。
「もともと東方神起は5人組でしたが、メンバーだったジェジュン(27)、ユチョン(27)、ジュンス(26)の3人が待遇をめぐって所属事務所と対立し、09年に脱退しています。その経緯を踏まえると、中居の質問は『5人から2人になってどうか?』という意味にもとれる。ファンにとってもメンバーにとっても非常にデリケートな問題ですから、反発が生まれたのでしょう。ユノが一瞬戸惑った表情を見せたのも、中居バッシングに拍車を掛けることになった」(芸能関係者)
東方神起が歌を披露した後は、トークは他のゲスト中心に。後ろの席に移動したこともあり、東方神起の2人はほとんどトークに参加できない状況になった。これについても、ファンから「もっと2人に話振ってあげろよ、中居め」「中居!二人にも質問せーや」「世界の東方神起だぞ?もっと絡んでくれ」などと中居に対する不満が爆発。冒頭の質問の件もあっただけに、中居にファンの矛先が向くことになったようだ。
このバッシングに対し、今度は中居ファンが反発。「なんで中居くんを中傷するの」「東方神起ファン、マジうぜー」「だから韓国の歌手は好きになれない」「東方神起ファンはマナー悪いの多すぎ」などといった意見が書き込まれた。また、東方神起ファンからの「中居くんは何も悪くない」「どうしてファンが2人の印象を悪くするようなことをするの?」「自分の発言に責任持てよ。ファンは背中に東方神起背負ってるんだよ?」などと自制を促す書き込みも目立っている。
「5人組のSMAPに所属する中居にとって、2人組になった東方神起の仲は興味深いものだったのでしょう。共同生活の話につなげるための伏線でもあり、過去の経緯を意識した質問だったとは思えません。バラエティーや歌番組では、東方神起の脱退騒動はタブー視されていますから、わざわざそれに絡めた質問をするはずもない。質問が多少言葉足らずだったとはいえ、この騒動はファンの過剰反応だったといえるでしょう」(前同)
好きなアーティストのことで過敏になるのは仕方ないが、ファンの行動はアーティストのイメージに影響を与えてしまう。本当に東方神起のためを思って応援しているならば、慣れない異国の地である日本で活動する彼らのためにも、無用な反発を生む言動は控えた方がいいだろう。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)