サッカー大好き芸人たちのブラジルへ向けた“絶対に負けられない戦い”

※イメージ画像:『やべっちFCワールドカップ完全読本 』ベストセラーズ

 世界最速でワールドカップ出場を決めたサッカー日本代表。絶対的エース・本田圭佑(26)による劇的同点ゴールに日本中が沸いたが、これを受けていよいよ芸能界でも熾烈な争いが本格化してきた。サッカー大好き芸人たちによるブラジルワールドカップ関連仕事の争奪戦だ。

 すでに『アメトーーク!』(テレビ朝日系)などでお馴染みとなっているサッカー好き芸人たち。代表的な名前を挙げると、土田晃之(40)、ヒデ(42)、ワッキー(40)、井本貴史(35)、平畠啓史(44)などといったところだろう。特にサッカー番組を持っている矢部浩之(41)、加藤浩次(44)、タカアンドトシといった面々は、“サッカー好き芸人”のトップといって差し支えないだろう。さらには、明石家さんま(57)といった大御所も、昔から無類のサッカー好きとして有名だ。

 もちろん、人気が確立されているさんまや矢部といった芸人にとっては黙っていてもブラジルワールドカップ関連の仕事はやってくるだろう。熾烈な競争を強いられるのは、若手を中心とした芸人たちに違いない。

「サッカー関連の仕事というのは椅子が限られていますからね。矢部さんや加藤さんといった芸人としてもトップクラスの人がどっしりと座っているうちはなかなか若手の入る隙はないでしょう。それでもロケのリポーターやイベントといったサッカー関連の仕事はこれからどんどん増えるでしょうから、若手とすればそこが狙い目かもしれません」(業界関係者)

 実際、6月4日に行われた日本対オーストラリアの試合当日には、公式スポンサーSAMSUNGによる試合観戦キャンペーンが行われ、くまだまさし(39)、トータルテンボス、2700といった吉本の芸人たちが駆けつけている。また、全国各地に設置されたパブリックビューイングには、ペナルティ、ライセンス、たむらけんじ(40)、デニス・植野(30)らが顔をそろえていた。

「サッカー芸人という枠でめっぽう強いのが吉本です。事務所を上げて“よしもとサッカー好き芸人”というのをプッシュしてますからね。それに、10年以上サッカー番組を続けている矢部さんや加藤さんといった先駆者の存在は“サッカー芸人といえば吉本”という印象を与えていますよね。最近ではピースの又吉直樹(33)さんや、大学時代に現日本代表の中村憲剛(32)の先輩だったというパンサーの尾形貴弘(36)さんなども出てきていますからね。サッカー芸人というジャンルでの吉本の独走はまだまだ続きそうですね」(前出)

 ワールドカップという一大イベントで若手芸人たちを売り込みたいと考えている吉本。しかし、いくらイベントやサッカー関連番組が多く企画されようとも、そこに出演できるのは一握り。若手芸人たちにとっては、ワールドカップ出場が決まった今からが本当の戦いといったところだろう。前出の関係者によれば、ブラジルで開催されるワールドカップの現地リポーターを目指してポルトガル語の勉強を始めた芸人などもいるという。

 また、未だに生活保護騒動の尾を引き、ここのところすっかり深夜番組でしか見かけなくなった河本準一(38)も、高校時代には岡山県選抜に選出されたこともあるという元サッカー少年。ブラジルワールドカップをきっかけに、サッカー芸人というキャラを全面に押し出して、どうにか殻を破りたいと考えていることだろう。若手芸人にとっては熾烈な椅子取りゲームだが、中堅芸人にとっても、仕事の幅を広げるチャンスに違いないサッカーワールドカップ。芸人たちの絶対に負けられない戦いから目が離せない。

(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)

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