レギュラー番組降板が次々と決定し、芸能活動休止状態に追い込まれている元モーニング娘。の矢口真里(30)。表向きは「急性胃腸炎」による体調不良が休業理由となっているが、前代未聞の不倫騒動が原因なのは誰の目にも明らか。このままレギュラー全消滅が濃厚になり、矢口がCMキャラクターを務めるゼリア新薬も「降板を検討中」とし、芸能界引退が現実味をおびてきた。だが、本人は活動継続を希望しており、復帰のために芸能界の大物を頼っていると東京スポーツが報じている。
記事によると「番組などで大物タレントに不倫や離婚劇をネタにしてもらう」ことで復帰しやすい状況を整えようとしているらしく、その相手として和田アキ子(63)と明石家さんま(57)の名前が挙がっている。
いつもは芸能界のご意見番として小気味よく芸能ネタをぶった切っている和田だが、今月3日に放送された『アッコにおまかせ!』(TBS系)で矢口の離婚騒動を取り上げた際は「なんで怒るの? わたし関係ないもん」と冷めた反応。さらに「本当に連れ込んだの?」「本当なのこれ?」と懐疑的なコメントまで発した。矢口が同番組の準レギュラーを務めていたことも関係しているのだろうが、明らかに彼女を擁護している気配である。関係者によると、矢口は「正直に話せばアッコさんは分かってくれる」と周囲に漏らし、和田を頼りにしているようだ。
一方、さんまも自身のラジオ番組でモーニング娘。のメンバーやOGと共演するなど、矢口にとっては近い存在。騒動後、さんまはラジオで矢口の不倫騒動に一切触れていないが「気を使ってあえて話題にしなかった。ネタとして扱えるようになるタイミングをはかっているのでしょう」(業界関係者)と指摘されている。すでに矢口は関係者を通じ、さんまに助け船を求めているらしく、いずれ彼なりの方法で矢口の救済に乗り出す可能性は十分にありそうだ。
また、矢口をバッシングしていたタレントたちも擁護に回り始めている。不倫騒動の発覚直後、情報番組『サンデー・ジャポン』(TBS系)に出演した西川史子(42)は「結構前に噂で聞いていた。あまりにも常識がなさすぎる。結婚への意識も低すぎる」とバッサリ。共演者のテリー伊藤(63)も「実はもっと悪さやってますよ」と矢口の“余罪”に言及する厳しい姿勢をみせた。だが今月2日の放送では、西川が「10代の頃からいろいろお仕事してて押さえつけられてた面があって、多分今それが爆発したんでしょうね」と理解を示し、テリーも「ここから頑張ってほしい。謹慎が終わったらサンジャポに出てきてほしいね」とエールを送り、態度を一変させている。
この業界内の風向きの変わり方は裏に何があったのだろうか。
「矢口や所属事務所のアップフロントの関係者が、さんまや和田ら芸能界の実力者や他の芸能事務所などに必死に根回ししたことが影響している。復帰の目が出てくれば、毒舌で知られるタレントたちも立場を気にしてあまり厳しいことは言えなくなります」(芸能関係者)
芸能界引退危機にまで発展している矢口だが、一部からは「犯罪でもないのに厳し過ぎる」という声も上がっていた。自宅不倫はやり過ぎではあるものの、夫婦仲が冷めた状態でどちらかが浮気に走るという構図はありふれた出来事である。にもかかわらず、なぜ矢口はここまで追い詰められているのか。
「当初、矢口は夫の中村昌也からDVを受けていたと主張して、不倫に対するバッシングをかわそうとし、事務所からのリークで女性週刊誌に記事も掲載された。だが中村側は『事実無根』とし、彼の所属事務所であるナベプロが激怒。一部報道では、中村に『2千万円で悪者になってくれ。(不倫の件は)黙っていてくれ』と揉み消しを持ちかける電話があったとされ、それもナベプロの逆鱗に触れたようです。ここまで大手事務所を怒らせてしまったら、さすがに矢口をテレビに出し続けるわけにはいかない。全ての仕事を降板することで落とし前をつけることになったのでしょう。現在は両事務所が水面下で話し合い、中村も慰謝料に納得しているため、矢口が下手に弁解せず反省すれば引退は免れるかもしれません」(前同)
芸能界生き残りを焦って口にしたDV発言が、自分の首を絞める結果になってしまったということだろうか。真摯に反省すれば復帰の目もありそうだが、しばらくは余計なことを言わずに大人しくしていた方がよさそうだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)