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自宅に男を連れ込み不倫現場を旦那に発見されたとされ、その後あっけなく離婚した矢口真里(30)。5月24日以降、カメラの前に姿を現していない矢口への批判は強まるばかりだ。芸能界からも彼女を批判する声は多く、テリー伊藤(63)や西川史子(42)は、26日の『サンデー・ジャポン』(TBS系)出演時には「もっと悪いことしてる」や「あまりにも常識がない」「自業自得」と辛らつなコメントを寄せている。
今回の騒動に関したネット上のコメントも、ほとんどが矢口を非難するものばかり。東スポも「矢口真里を擁護するタレントがいないワケ」という記事を掲載し、「芸能界で彼女をかばう人はほとんどいない」と指摘しているほどだ。ところが、批判一色に見える芸能界の中にも、矢口にエールを送る人々は存在する。
たとえば、不倫スキャンダル報道の出た直後には、「ゲー吐く」、「お前エロガッパやったんか?」と矢口に対して嫌悪感をあらわにしていたナインティナインの岡村隆史(42)だが、30日深夜に放送されたラジオでは「謝罪の必要ない」「吹っ切ってやったほうがいい」と一転してエールを送る。また、はるな愛(40)は、テレビ番組の中で親交のある矢口に対して「早く元気になってほしい。また(一緒に)お仕事したい」と語り、森泉(30)はイベント出演時に、騒動の渦中の矢口について記者に問われると「真里ちゃん良い子。私好きよ」とあっけらかんと応えていた。
また、業界関係者の矢口の評価は、スキャンダル以前と以降でも変わらないという声もある。
「矢口さんは、スタジオ収録のバラエティ番組の中でVTRが流れたときの小窓に映る表情が絶妙だということで、ワイプ職人なんて言われてましたよね。もちろんこれは視聴者の興味を引くという点で評価されていることなのですが、制作スタッフにとってもありがたいものなんですよ。苦労して作ったVTRですからね。オーバー過ぎず、かといって無反応でもないリアクションは、スタッフ受けもいいんです。多少わざとらしく映ったとしても(笑)。日ごろの人当たりも評判いいですし、騒動が落ち着いて体調が戻れば、いずれ番組に呼ばれ始めるんじゃないですか」(業界関係者)
5月21日に不倫スキャンダル報道が出てから、わずか9日で離婚した矢口。あまりにも早い幕引きのようだが、事情通によると、元夫となった中村昌也(27)の所属事務所は、不倫現場の目撃(今年2月23日)直後には事実を把握し、矢口サイドと話し合いの場を設けていたという。それから3カ月あまり、自身のイメージを守るためか、煮え切らない態度をとり続ける矢口に対して、事務所がネタを提供したのではないかとの憶測まで出回る始末だ。
たとえ記事に誤りがあっても、週刊誌を相手に裁判でもすれば、騒動は長引く。矢口サイドとすれば、静かにやり過ごし、そっと芸能界に復帰するという道を考えているのかもしれない。かつて「不倫は文化」と言った石田純一(59)も、今ではテレビやイベントで人気の恋愛マスターのような立場だし、浮気現場をマルシア(44)に見られた大鶴義丹(45)もテレビなどで活躍している。彼らと矢口が違うのは性別だが、“草食男子”などの言葉を出すまでもなく、今はむしろ女性のほうが性に対してアグレッシブな時代だ。だとすれば、矢口の不倫スキャンダルは、まさに現代を象徴する出来事だと言えるのかもしれない。業界の一部から送られるエールを背に、矢口がワイプの中で笑顔を見せる日は果たして来るのだろうか…。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
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