“壁ドン萌え”女性の増加に伴い、対面立位ブーム到来!?

※イメージ画像 photo by PryanksterDave from flickr

 壁ドンと聞いて、ある一定年齢以上の人は、壁が薄いアパートでのギシアン騒音に対して、隣室住人から抗議の意味で壁を叩かれることを連想するだろう。学生時代など、安アパートに暮らしていた頃に誰もが一度は経験しているはずだ。筆者も、先日20代の若い女性と談笑中に「壁ドンって良いですよね!」と言う彼女に対して、隣室住人から抗議を受けるほどの激しいセックスのことかと思い、「度が過ぎると管理会社から注意されちゃいそうだけどね」と返した。すると彼女はきょとんとしている。そう、ある一定年齢以下の人にとっての壁ドンとは、ギシアン騒音に対する隣室住人からの抗議ではないのだ。

 女性を対象にした乙女ゲームに詳しい人なら既にご存知だろう。今でいう壁ドンとは、女性を壁に追い詰める形で「ドン!」と手を突く行為のこと。女性は、男性の腕と壁で囲まれ、逃げ場を失った状態に陥る。これが今、若い女性を中心に「男性に対する萌えポイント」となっているというから驚きだ。昭和生まれの筆者は、隣室住人から抗議を受けるほどの激しいセックスのほうがよっぽど萌えると思うのだが、若い女性たちが(今でいう)壁ドンに狂喜乱舞する理由は何処にあるのだろうか?

 彼女たちが口を揃えるのが、「強引さに萌える!」という理由だ。威圧的に壁際まで追い詰められるシチュエーションがたまらないとのこと。なるほど、いま流行りの草食男子には無い雄々しさが壁ドンでは演出できるというわけだ。

 むろん、なんの魅力も感じない男性から壁ドンされたところで、彼女たちはいっさい萌えない。むしろ、腹立たしさすら抱くという。当然だろう。また、「ただし高身長に限る」と、条件提示する女性も。確かに高身長男性のほうが、威圧感が充分に発揮できる。

 壁ドンブームは、乙女ゲームをやらない一般女性たちにも広がり始めた。「だからどうした」と思う男性も多いだろうが、壁ドンブームにより密かに活気づいているセックス体位があると聞けばほっとけないだろう。その体位とは、対面立位である。

 ポイントは、背面立位ではなく対面立位ということ。立位…つまり立って行なうセックス自体はさほど珍しいものではない。浴室や屋外でのセックスは立位がメインになるし、自宅やホテルでも刺激を求めてあえて立位で行なうこともある。しかし、そのほとんどが背面立位…俗にいう立ちバックのはずだ。

 立ちバックが多い理由は、日本人女性の膣の位置にあった。日本人女性は、圧倒的に下付きが多いと言われている。下付きとは、膣の位置がアナル側に近い女性器のこと。目安はだいたいアナルから膣までの長さが4センチくらい。加齢と共にヒップの位置が下がって上付きに変わることもあるが、最近はヨガやピラティスの流行で高いヒップ位置をキープしている女性も多い。よって、背面立位のほうがダンゼン挿れやすいという結論に至るのだ。

 しかし、壁ドンブームに伴って、女性たちが対面立位を求め始めた。自分が壁に手を突くのではなく、壁に追い詰められた状態で結合したいというのだ。一般女性から意見を募ったところ、今年に入って対面立位を求める回数が増えたという人が多数存在した。念のため男性陣の声にも耳を傾けてみると、「そういえば対面立位を求められる回数が増えたかもしれない」という声がちらほら挙がっている。

 まだ対面立位を求められていない男性も、この流れを受けて、準備万端にしておく必要があるだろう。いや、準備というほどのものでもないのだが、大前提として、対面立位に不向きな男性が存在する。ペニスが短い男性だ。「カノジョに対面立位を求められたが、己のペニスが短くて断念した」という、なんともせつない証言が寄せられている。また、女性側があまりにも大柄な場合もこれまた不向きである。女性が片足を男性の胴体に絡ませ、男性は女性の片足を抱え上げなければならないため、ボリュームのある太ももだと、男性の腕が辛くなってしまうのだ。

 上記のようなケースを除けば、対面立位は誰にでもトライできる体位。ピストン運動しづらいことと、深い挿入が望めないため、オーガズムに達する体位としてはオススメできないが、壁ドンに萌える女性を興奮させるには絶好の体位である。女性側から求められる前に、「対面立位をしよう!」と提案し、強引さを演出してみては如何だろうか。
(文=菊池 美佳子)

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