【円山町ラジオ聞き耳隊】

有吉弘行が辻希美ベストマザー賞に「なんの文化があるんだよバカのくせに」

※イメージ画像:『オレは絶対
性格悪くない!』
著:有吉弘行
太田出版

 毎年5月の第二日曜日は「母の日」。今年は12日だったが、同日放送されたラジオ『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN系列)でも、「母の日」にまつわる内容が冒頭から続いた。しかしその放送で「有吉がついに辻希美に噛みついた」と一部ネット上で話題になっているようだ。

 自身の母親について語った後、有吉は「ベストマザー賞ってのが発表されたんだってな」と切り出した。NPO法人の日本マザーズ協会主催の同賞、昨年は二股騒動の渦中にいた冨永愛が受賞して大きく取り上げられた。今年は芸能部門・長谷川京子、音楽部門・hitomi、文芸部門・漫画家の西原理恵子、スポーツ部門・陸上競技選手の赤羽有紀子が受賞。だが有吉は、

「でもなんかやっぱ気になるのが文化部門ですよ。文化部門の受賞者・辻希美」

 と毒舌体勢に入ると、

「芸能部門じゃないんすか?」
「芸能部門が長谷川京子で文化部門・辻希美って、なんの文化に貢献してんだお前って。だからこういうお役所仕事はダメだって。ダサイじゃん、感覚が違うだろ、『文化部門・辻希美』って、ああ~確かにねってならないだろう。かわいそうだろ辻希美が、こういうふうにラジオで言われてー」
「芸能部門ダブル受賞にしてあげればいいじゃない。なにが文化部門だよ。田嶋陽子とかさあ阿川佐和子とかならわかるけどさ。辻希美になんか、なんの文化があるんだよバカのくせに」

 などといつもの調子でこっぴどくコキおろした。ただ、辻本人を中傷するつもりは毛頭なく、「選ぶやつがピンと来てない」というところを強調していた。

 番組冒頭で、警視庁が「オレオレ詐欺」の新名称公募により「母さん助けて詐欺」を応募のあった約14,000点から最優秀作品として選んだことに触れ、「センスがない」と酷評した有吉。「母さん助けて詐欺」批判と同じ流れで、辻を文化部門でのベストマザーに選出してしまうNPO法人のセンスを皮肉ったのだろう。

 とはいえ、ベストマザー賞は「本当に一般投票か?」と疑う声もあるものの、あくまでも民間の投票により決定されているもの。ただしどの部門での受賞になるかまでは投票用紙に記載箇所がないため、投票の多かった上位5名を主催側が各部門に振り分けているようだ。理想の母親像かどうかは別として、ママタレントとしては著名な辻を、長谷川京子に「芸能部門」の冠を与えるために苦肉の策で「文化部門」に振り分けたその「センス」が、有吉には理解できなかったのかもしれない。

 ちなみに、この頃はすっかり機会が減ったが、有吉といえば「あだ名の人」。これまでアイドルや女優・芸人・文化人含む数々の著名人にしっくりくる「あだ名」をつけて視聴者の溜飲を下げてきた。神田うの「パチンコパンスト」、柳原可奈子「人造人間19号」、SMAP木村拓哉「月9バカ」、V6森田剛「兵藤ゆき」、岡田准一「きれいなゴリラ」、高木美保「ヒステリック農業」、島田紳助「すごく怖いしゃもじ」、ベッキー「元気の押し売り」「よく見りゃブス」…などなど、テレビの人気者に対してズバッと斬り込む姿勢はさすがだ。

 しかし元モーニング娘。の保田圭には「モー娘。の寮母さん」とあだ名をつけた有吉も、まだ辻には命名していない。今、有吉が辻にあだ名をつけるとしたら、一体どんなたとえが飛び出すか…直接対決を見てみたい。
(文=蛭川誠)

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