「彼女にしたい人気職業」看護師・保育士に潜むワナ

※イメージ画像 photo by SagaDeGemini from flickr

 男性の皆さんは、「どんな職業の女性と付き合いたいですか?」と聞かれ何と答えるだろうか? 筆者トビタなら、「陶芸家」と即答するだろう。なぜなら、毎日その手先に集中して、作品を作っているからだ。となればおそらく、“手先が命”である女性陶芸家の「おいじりテクニック」はすごいはず。考えているだけでも、原稿執筆を一度中断して、ワンダフルタイム(いわゆるオナニー)に突入してしまいそうだ。

 しかし、巷の男性の意見は違うはず。この手のアンケートにおいて必ず人気になる職業は「看護師」と「保育士」だ。理由は、ずばり「面倒見の良い印象があるから」。看護師と保育士は、どちらも世話をするのが仕事。だからこそ、甘えたい願望を内包している男性が多い草食時代の近年では、これらの職業が非常にウケる。

 実際、合コンを開催するにも、普段は男性メンバーを集めるのに苦労するが、こと相手が看護師か保育士になると募集が殺到して、いつの間にかオーディションにまで発展する。現代男性の看護師と保育士に対する憧れは、なかなかのものだ。

 だが、この考え方には大きな落とし穴がある。確かに、看護師と保育士は仕事柄、面倒見が良いだろう。しかし、彼女らはそれをプライベートの恋愛関係にまで持ち込みたいとは思っていない。

 自分に置き換えれば道理に合う。朝から晩まで仕事でやっていることを、プライベートにまで持ち込んでやりたいと思うだろうか。まして、恋愛関係。大抵の女性は“男が引っ張ってくれる”ことを望んでいる。そう考えると、普段は面倒を見ることが仕事の看護師・保育士は、恋愛において、むしろ引っ張ってもらいたい傾向が強くなるのではないか。

 事実、今までトビタが出会った看護師・保育士に話を聞くと、大抵の人が「そういうイメージうんざりだよね」「えー、私は甘えたい。その上でたまに良い子良い子してあげたい」という答えが返ってくる。

 つまり、看護師・保育士と付き合うには、男側がより一層「俺についてこい」という本宮ひろし感を出さなければいけない。くれぐれも島耕作のように、フワフワっと漂っていたら、女の子が上から下まで面倒見てくれる…なんて理想を抱いてはいけないのだ。

 このようなイメージの逆転は、看護師・保育士に限ったことではない。たとえば、筆者トビタは過去に、「THEデキる女」風の年上の女性に接近した。その時トビタは、「デキ子さんはしっかりしてるから色々教えてもらいたい」と、変態的な意味も含めて“甘えたい思い”でアプローチ。しかし、それに対してデキ子はこう返した。

「私は、仕事でも友達でも、普段頼られることが多いから、せめて恋人だけは“自分が頼れる人”がいいんだよね」

 デキ子30歳、トビタ25歳の冬である。このときトビタは身を持って知った。女性は恋愛において、普段とは逆の関係性を求めているケースが多いということを。つまり、頼られることが多い女性は頼れる男性との恋愛を、面倒見の良い女性は面倒見てくれる男性との恋愛を、男らしい女性はむしろ自分が女っぽくいられる男性との恋愛を。恋愛においては、いつもと反対の自分になりたいのだ。

 もちろん、看護師・保育士と付き合えば、仕事で鍛えた面倒見の良さを随所に見せてくれることは間違いない。しかし、アプローチの段階でその希望がバレるのだけは間違ってもダメなのだ。むしろ「面倒なんか見なくて良いよ、俺が全部やってやるよ」スタンスの方が、相手の琴線に響くのは間違いない。

 さらに、相手の心理を理解したフリをするのも大切だ。「毎日、面倒見る立場だと疲れない? 俺なら実家暮らしじゃないと無理だね。もし自分が看護師だったら、家帰ってからは面倒見てもらいたいもん」と、まずその職業に就く人の考え方を共有していることをアピールしよう。

 そして、どこかでチャンスを見つけて、ナチュラルに自分の面倒見の良さをアピールしよう。たとえば、相手のうなじの辺りの襟を直すなんていうのは、大胆でありながら男らしさに溢れている面倒見の行為だ。それをいかにうろたえず、流れるようにできるか。すべてはそこにかかっている。

 もしこれが達成できれば、本物看護師とのナースコスプレセックス、あるいは本物保育士との裸エプロンコスプレセックスも夢じゃない。付き合って3カ月ほど経った頃には、「現役看護師さんとの剃毛ごっこ」あるいは「せんしぇい、今日はせんしぇいと一緒にお昼寝したーい」と、人には見せられないプレイもできるようになるだろう。

 一度付き合ってしまったらこっちのもの。徐々に甘えたい欲求を出していこう。ただし、とにかく最初だけは、頼りがいのある男、面倒見の良い男を演じることだ。それこそが、看護師・保育士をゲットする最大のポイントだ。
(文=トビタシンイチ/ブログ「トビタシンイチのエロ探検記」

トビタシンイチ(とびた・しんいち)
日夜エロネタを求めて風俗・合コン・ナンパに挑むエロ探検家であり、ライターとしてさまざまな失敗エピソードを紹介している。国内有数の早漏男子という顔も持つ。

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