小林よしのり「大島優子とヤりたい」発言にヲタあ然

※イメージ画像:『わしズム』/著:小林よしのり/幻冬舎

 4月4日に放送された『アウト×デラックス』(フジテレビ系)での、漫画家・小林よしのり氏の発言が話題になっている。この番組は、MCをナインティナインの矢部浩之とマツコ・デラックスがつとめるトークバラエティ。過去5回の単発特番が評判を呼び、このたびレギュラー化となった。世間的に問題があると思われる“アウト”なゲストを呼んでトークを繰り広げる内容なのだが、今回は“AKB騒動についてゴーマンかましたい漫画家”として、小林氏が登場した。

 AKB48好きの著名人として真っ先に名前の上がるほど彼女たちに熱を入れている小林氏だけに、トークは和やかに弾んでいたのだが、恋愛禁止について「何人かは、もう恋愛解禁していいんじゃないかと思う」という発言から、弾丸トークが加速。「(小林さんが)ヤリたいのは誰?」との問いに、「大島優子ぐらいはね」と答えてニヤついたところでスタジオは大爆笑、番組自体は滞りなく進行されていった。しかしこの発言を受けてネット上では様々な反応があった。

 というのも、小林氏はこれまで「AKBグループのメンバーは娘のようなもの」「みおりん(市川美織)は天使」など、彼女たちを性的対象として見たことはないと公言していた。それゆえ、「裏切られた」「還暦のじじいが気持ち悪い」という拒絶反応から「さすがよしりん(小林氏の愛称)」「トーク面白い」という賛成派まで、賛否両論が飛び交っている。番組放送後、小林氏はブログで「これでもう大島優子には会えないな」と淋しげにつぶやいている。

 しかしいくら「娘のようなもの」と取り繕ってみても、10代後半~20代の可愛らしい女性たちが、若い肢体を露出して歌い踊ったり、目を見つめて握手したりしてくれれば、やはり「娘とは違う女性」として意識せざるを得ないのが普通だろう。小林氏の「ヤリたい」感情は、アイドル好きな男性にとっては至極まっとうなもので、性的欲求や擬似恋愛感情を抱かずに純粋にパフォーマンスや健気な人柄のみに惹かれて熱心に応援を続ける男ヲタはまれだろう。

 一方で、「自分は性的な目で見るけれども、彼女たちは性を謳歌してはいけない」というシビアさがAKBファンの薄気味悪さだとも言える。AKBは水着写真集や過激なグラビアで性を売りにしながら、異常なまでに処女性にこだわるファンに支えられているのだ。今回の「ヤリたい」発言にしてみても、大島優子はこの程度の冗談なら笑って聞き流すどころか、逆手にとってオジサンいじりまでできそうだが、AKBに金を注ぎ込むファンの中には、そういう冗談を冗談ととらえない人種もいる。

 ただ、芸能歴の長い大島はともかく、経験が浅く純粋で、男性からの性的目線に嫌悪感を抱くメンバーも少なからずいるだろう。これまで、じゃんけん大会などのイベントに招待してもらい、メンバーと交流することもあった小林氏だが、大島のみならず他の若きAKBメンバーにも「もう会えない」状況を招いてしまったのかもしれない。
(文=潜水艇沈没)

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