世の中には、修復可能なものと修復不可能なものがある。リストラによる失業や、事業の失敗による借金は、修復可能なハプニングといっていいだろう。もちろん、職や金を失った瞬間のダメージは大きいが、その後の努力で挽回は可能なはずだ。逆に、人間関係のトラブルは修復不可能なことが多い。一度失った信用は、自身の努力だけでは取り戻せないからだ。相手の許しが得られなければ、永遠に挽回は出来ない。
修復不可能な人間関係は、修復が必要な状況に持ち込まないのが一番…つまり、余計なトラブルは起こさないのが賢明である。オトコにとって、余計なトラブルは起こしたくない、壊したくない人間関係といったら、やはり「友情」だろう。オトコとは、なんだかんだでオトコ同士でいるほうがダンゼン楽しいものである。極論になるが、セックスがなければオンナと過ごす意味はないと断言できるくらいだ。女性とのデートで行くオシャレなお店とやらで量の少ないパスタをちまちま食べるよりも、オトコ同士で行くカツ丼屋のほうが美味いし、「私のこと好き?」「もちろん好きさ」などの甘い会話よりも、「こないだ鶯谷で地雷フーゾクに行ってさ……」などのバカ話のほうが盛り上がるのだ。
以上を踏まえると、オトコは「同性同士の友情を尊ぶ性分」といっていいだろう。よって、男友達のカノジョにちょっかいを出すようなマネは、よほどの卑怯者でない限りしないものだ。
しかし、カノジョの女友達となると話は別。あわよくば一発ヤリたいという願望を持つ男性や、実際にカノジョの女友達と一線を越えた経験を持つ男性は非常に多い。
では、女性陣はどうなのだろうか? 女性にとっての壊したくない人間関係といったら、やはり「恋愛」だろう。彼氏が出来た途端、女友達との付き合いが疎遠になる女性はごまんといる。女性とは、なんだかんだで友情よりも恋愛を優先させる性分なのだ。巷は空前の女子会ブームで、飲食店だけでなくラブホテルまでもが「女子会プラン」を設けているご時世だが、「男性の目線を気にせず振舞える女子会のほうが気楽」というのは建前と思っていいだろう。コスメやエステの話題で盛り上がるよりも、彼氏の股間を盛り上げたいのだ。ラブホテルの女子会プランなんぞクソ喰らえ…とまでは言わないが、やはりラブホテルには愛しい彼氏と行きたいのが女心である。
以上を踏まえると、オンナは「色恋を最優先させる彼氏至上主義」といっていいだろう。よって、彼氏の男友達にちょっかいを出すようなマネは、よほどの卑怯者でない限りしないものだ。
しかし、女友達の彼氏となると話は別。あわよくば一発ヤリたいという願望を持つ女性や、実際に女友達の彼氏と一線を越えた経験を持つ女性は非常に多い。
カノジョの女友達には手を出すオトコと、女友達の彼氏には手を出すオンナ……需要と供給が見事にマッチしていることになる。もっとストレートに言うと、「カノジョの女友達はヤレる!」ということだ。
カノジョの女友達とセックスに至った経験を持つ男性陣にコツを聞いてみた。筆者の漠然としたイメージでは、カノジョとの交際について相談を持ちかけるのが自然かと思ったのだが、経験者のほとんどが「それはあざといのでNG」と口を揃える。むしろ、カノジョきっかけで知り合ったことは一時的に棚上げして、普通に食事に誘うのがベストのようだ。「カノジョのことで相談があるんだ。メシでもどう?」ではなく、「メシでもどう?」のみ! シンプルイズベストである。「2人きりはヤバいよ」という言葉が出たら脈なしだが、そうでない場合は「女友達の彼氏に手を出すオンナ」である可能性が高い。
セックス自体が盛り上がるのは当たり前として、重要なのはセックスの後。ここでカノジョの話題を出すのもポイントとのこと。「A子(カノジョの名)には言えないね」のひとことで、秘密を共有している認識が強まり、今後のセフレ関係にも発展させやすいという。
カノジョバレに関しては、女友達の彼氏とセックスに至った経験を持つ女性たちに聞いてみた。「オトナなので、バラすようなことはしない」という意見がほとんどだったが、「テクニックやペニスがあまりにもお粗末だった場合は、つい喋りたくなるかも」という女性も。カノジョの女友達に手を出す際は、それなりのセックステクニックを磨いてから臨むべき、ということか。
(文=菊池 美佳子)