「地上波は中身無い」毒舌ママタレ枠を開拓する山口もえの剛腕ぶり

※イメージ画像:『Como 2010年11月号』主婦の友社

 爆笑問題の田中裕二(48)との交際報道を機に、マスコミ露出を急激に増やしたタレントの山口もえ(35)。田中はレギュラー出演する『サンデー・ジャポン』(TBS系)で、山口と3回デートしたことや、「正直、気になっている」と淡い恋愛感情を抱いていることを認めていたが、所属事務所社長が「彼女には迷惑なんじゃないかな?」「(田中の)誕生パーティーにも誘っていない」と明かすなど、真剣交際には至らなかったようだ。しかしこの一件のおかげで、山口は情報番組やPRイベントなどに呼ばれることが増えたという。

「2011年夏に離婚して二児を持つシングルマザーとなり、彼女は強い不安を抱えていたそうです。大手芸能事務所スターダスト・プロモーションに所属しているものの、結婚後は育児優先で仕事をセーブしていましたし、もともとお嬢様気質の彼女が一人でやっていけるのか周囲も心配していました。離婚後に出演した爆笑問題の番組では、『生活するのに精いっぱい』と泣き出してしまった。しかし元夫からは慰謝料も養育費もなく、幼い子どもたちを養育するのは自分しかいないと腹を括り、現在は『強くならなきゃ』と奮起しています」(業界関係者)

 その意気込みが表れているのは、「ほんわかお嬢キャラ」から真逆の「毒舌ママタレ」への転換だという。3月24日、テレビ東京系BSデジタル局のBSジャパンで4月からスタートする新番組『大竹まことの金曜オトナイト』にレギュラー出演が決まった山口は、同番組の記者会見に出席。「地上波は中身が無いじゃないですか?」と、民放テレビ局上層部が聞いたら怒り出しそうな発言をして話題になった。さらに「この番組、視聴率は取れないかもしれないけど、面白いから大丈夫ー」「万人受けはしないけど、大竹さんの毒を聞きたい、っていう方のための番組」と、番組をPRした。

「女性芸能人たちの結婚・出産ラッシュで、ママタレントの枠は供給過多。他のタレントと同じように育児やコスメ、ファッション、料理、ダイエットなどの決まりきった話題でブログアクセスを稼ぎ、たまにファッション誌やテレビに出る…というやり方では、頭ひとつ抜け出せない。そこで比較的キャラの被らない“毒舌・ぶっちゃけ”路線に活路を見出したのでは。ママタレ界にもいくつかの派閥があり、大きく区切ると最大勢力の神田うの一派と、大沢あかね、坂下千里子、藤本美貴ら庶民派に分けられます。山口は坂下や千秋と仲が良く、弁の立つ彼女たちにキャラ改革を相談したのかもしれませんね。セックスレスや一般女性のヌード撮影願望なども取り上げるというこの番組のオファーを受けたのも、今後、彼女の評価が変わる大きなキッカケになるでしょう」(芸能記者)

 ちなみに、おっとりした喋り方で、失礼ながら賢そうなイメージは薄い山口だが、実は勉強熱心で政治経済事情にも詳しい。準レギュラーを務める『たかじんのそこまで言って委員会』(読売テレビ)では、タレントながら魑魅魍魎の論客たちに柔軟に対応し、論争の輪にきちんと入っていける貴重な存在だという。

「他のグラドルや女性タレントさんが出ても、どうしても激論に圧倒されてしまってロクなことが言えずに終わってしまうことが多いんです。関西の番組ですし、エスカレートすると皆さんすごい迫力なので、怖気づいてしまうんでしょう。しかし山口はそこに割って入る度胸があり、よく勉強もしていて、たかじんさんはじめ、常連コメンテーターさんたちに可愛がってもらっている。昨年亡くなった政治評論家の三宅久之さんは特に彼女を気に入っていました」(前出・業界関係者)

 ママタレントといえば、支持層は主に20~30代の一般女性だが、山口は逆にオジさんたちの心をガッツリ掴んでいるのかもしれない。

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