3月8日に東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催された「第36回日本アカデミー賞」授賞式。年に一度の豪華絢爛な映画の祭典だが、『ヘルタースケルター』での沢尻エリカと寺島しのぶの皮肉の応酬や、樹木希林の「全身がんに侵されている」発言などがワイドショーでは話題になった。また、元AKB48の前田敦子が、プレゼンターとして、映画『闇金ウシジマくん』で話題賞俳優部門を受賞したAKB人気ナンバーワンの大島優子に賞状を授与し、久々の2ショットが実現したことも注目された。
前田は「すごくすごくうれしい。ここに立てることが」「最高ですよね」と笑顔を見せ、大島も「とってもうれしい。あっちゃんからこの賞をいただくということも、すごくうれしいです」と喜んだ。二人は同じ円卓に隣り合わせで座っており、盛大な式典での緊張感も“親友”と一緒だったからこそ和らいだ部分もあっただろう。ただ、少々「緊張感に欠けていたのではないか」という指摘も…。発売中の「週刊実話」(日本ジャーナル出版)で、授賞式の舞台裏の一部が明かされている。それによれば、二人は円卓で周りの先輩俳優たちの目を気にせず豪快に「飲みまくっていた」のだとか。
式典の模様はテレビでも放送されたが、列席者は授賞式終了後に、フレンチのフルコースを食べ歓談する。一般観客も定価4万円のチケットを購入すれば、式の観覧と、別室に移動して俳優たちと同じ食事を供されることになっている。式の最中だったのか、それとも食事がスタートしてからだったのかは定かでないが、前田と大島は日本酒を「笑顔でカパッカパッ、クイクイと10杯ずつ程飲んでいた」というからスゴイ。記事ではお開きのころには二人がハシャぎながらお互いの胸を触り合っていたともし、「悪酔い」と警告されている。前田はかつてベロベロに酔って歩けなくなり、俳優の佐藤健にお姫様抱っこで送ってもらうも、生尻が丸出しになっている瞬間を週刊誌に撮られる失態を演じたことがある。HKT48の指原莉乃などは出演番組の打ち上げで悪酔いし、先輩共演者たちに絡みまくって金までタカったことを翌朝にはキレイさっぱり忘れてしまうほど酒癖がヒドいことで有名。そこまでの失敗はないのだから、良かったように思うが…。
「昨年の授賞式では、乾杯用のシャンパンをやめて、代わりに東日本大震災で被災した宮城県の一ノ蔵酒造の発泡日本酒・すず音で乾杯した。シャンパンのような泡が出るのが特徴の日本酒で、ロンブー淳が『お気に入り』とテレビで紹介したのをきっかけに、若い女性の間で人気が上昇している一本です。それが女優陣に好評で、今年も同じものをテーブルに用意した。口あたりがなめらかで、いくらでも飲めてしまいそうなのが危険ですが(笑)、アルコール度数も低いので、普段お酒に親しんでいる人なら、へべれけになるほど酔うことはないのでは」(芸能記者)
大島と前田は「AKBのセンター争い」をするライバル関係に仕立て上げられていたが、実際は自他共に認める大親友。前述の、前田が泥酔して佐藤健に絡み大騒ぎになった合コン事件の際も、大島は一緒にいた。しかし佐藤が実は大島狙いで前田を袖にした、との報道もあり、その一件以降は疎遠になっていたようだ。だが授賞式の数日前である3月4日に、二人は久々に再会し食事をしたと互いのブログとTwitterでファンに報告している。それでも積もる話があまりに多く、授賞式の場でも盛り上がりすぎてしまったのだろうか。
「仕事のことや恋愛のこと、いくらでも話は尽きないでしょう。ただせっかく大勢の女優・俳優さん、さらに映画監督や有名な技術スタッフさんたちが一同に介する場なので、内輪だけで盛り上がってしまうのはちょっと品がないような気が…。まあ、立食形式ではないのでそうもいきませんけどね。それにしてもあの日の二人は本当に楽しそうで、主催するニッポン放送のラジオの方で使われるインタビューも、前田さんもちょっと早口な素の喋り方でゴキゲンにべらべら喋ってましたよ。離れていてもやっぱり親友なんですね」(業界関係者)
前田は女優としてAKBから独立したが、今はまだヒット作に恵まれず、「元AKB」の肩書が足かせになっている状態。一方の大島も、演技力の評価は高いものの、いつまでもAKBを卒業できず、仕事の幅に制限が出ている。それぞれにもどかしい気持ちを抱えた二人、束の間のおしゃべりに活力をもらったことだろう。