「かえってよかった」映画『一九〇五』の中止は女優・前田敦子にとって朗報!?

※イメージ画像:前田敦子写真集『前田敦子』集英社

 前田敦子や松田翔太らが出演し、今秋に公開予定だった日中合作映画『一九〇五』が製作中止になったことが明らかになった。昨年9月に同作の製作が発表された際は、海外でも高い評価を受ける黒沢清が監督を務め、香港を代表する俳優のトニー・レオンが主演するということで注目を浴びていたが、尖閣諸島問題によってトニーの出演が問題視されるようになり、製作が頓挫。資金繰りがひっ迫したため、配給会社のプレノン・アッシュは破産した。

 前田の国際女優デビュー作品としても話題を集めていたが、ついにクランクインを迎えることはなかった。前田にしてみれば、幻の世界デビューとなってしまったわけだ。これを受けて、ネット上では「撮影してお蔵入りよりはいいよね」「あっちゃんにはまだ早いと思ってたから、かえってよかったのでは」などの声が見られる。

 昨年8月にAKBを卒業後は、女優として活動している前田。25日には、WOWOWで放送された『生中継!第85回アカデミー賞授賞式』にスタジオゲストとして生出演、主演女優賞を受賞したジェニファー・ローレンスとは同年代ということで「この若さで、あのカッコよさで、憧れられる女優さんに仲間入りしてる。カッコいいな……」と刺激を受けている様子を見せた。

「『レ・ミゼラブル』は4回観たというエピソードを披露しているように、最近の前田さんはよく映画館に足を運んでいるようで、『1日8時間以上、映画館にいることもある』という話も出るほど。大女優になるために猛勉強中ということなんでしょうが、やっぱり心底映画が好きなんでしょうね。うちにも何回か1人でフラッと来ていましたから、都内の映画館は大小問わずよく出没していると思いますよ」(劇場関係者)

 「2日半の休みを全て映画に」「今日は夜一人で初 早稲田松竹行ってきたんですが 素敵な場所ですね」など、Twitterでも映画の話題ばかりの前田。その前田の出演作といえば、昨年公開された『苦役列車』(監督・山下敦弘)が思い起こされる。同作は興行収入こそ振るわなかったものの、映画業界の評価は高いようで、雑誌「映画芸術」の日本映画ベストテンで昨年の 1位に選ばれている。AKBファンで知られる小林よしのりが「この映画で初めて惚れた」と評し、漫画家の久保ミツロウも「前田敦子の使い方の正しさハンパねえ。」「あの役カシワギユキじゃ絶対だめだ。」とTwitterでつぶやいているなど、著名人の評判も上々のようだ。

「原作にはないヒロイン役で登場した前田ですが、その存在感は数字に表れない部分で印象を残しているようです。主演映画『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』のコケっぷりもあって低評価の印象が強いのかもしれませんが、『苦役列車』では好演して巻き返した形に。それでも、さすがにまだまだ女優として一皮むけたとはいえない状態。この状況で世界デビューしても無理に押し込んだ感が強いので、時期尚早という声は前からありました。今回中止になったことで、じっくり演技力を固める時間ができたことは女優・前田敦子にとってはいいことでしょう。5月に公開される主演映画『クロユリ団地』は、ハリウッドデビューも経験済みの中田秀夫監督ですから、ヒットして中田監督のラインから海外進出が実現でもしたら、おもしろいですけどね」(芸能ライター)

 濡れ場やヌードも辞さないという決意をたびたびインタビューで語っていることから、以前はハリウッドで初ヌードとセックスシーンを公開するという仰天オファーがあったとも言われた前田。まだ21歳で女優としても伸びしろが大きいだけに、満を持して世界デビューを飾ってほしいものである。

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