爆笑問題VS浅草キッドにツービート参戦で関東漫才ブーム到来か!?

※イメージ画像:左『浅草キッドの浅草キッド』ポニーキャニオン
『爆笑問題のTVじゃやらないコト』エイベックス・エンタテインメント

 22日に放送されたラジオ『たまむすび』(TBSラジオ)で浅草キッドの玉袋筋太郎(45)が爆笑問題に果たし状をたたきつけたとして話題を集めている。玉袋は、同番組出演中に、「漫才師 爆笑問題太田光、田中裕二御両名殿」と書かれた果たし状を読み上げ、「どっちがたけし愛が上か、どっちが本当の漫才師か、舞台で勝負しろ!」と宣言したのだった。

 ポストツービートとして、若手時代から何かと比較されてきた浅草キッドと爆笑問題。両者の仲を決定的に裂いたのが、20年以上前のこと。ビートたけし(66)の代役を務めた爆笑問題の太田光(47)が「たけしは死にました。浅草キッドざまーみろ、オレはたけしを超えたぞ!」と発言し、浅草キッドの逆鱗に触れた事件だった。以降、両者の因縁は今なお続いているというわけだ。

「当時は本当に犬猿の仲だったという話を聞きますが、今の本人たちにしてみれば1つのネタともいえますよね。ただ、浅草キッドという芸人は、変装して免許証を作って書類送検されたり、コンビ揃って髪を剃ったりと、人生をかけて芸人の“生き様”を見せるタイプですからね。いくらネタとはいえ、爆笑問題の2人と馴れ合うような真似はしないと思います。何より彼らは芸人ですから、とにかく面白いことを仕掛けたいという一心なのでしょう。芸人の矜持というやつかもしれませんね」(業界関係者)

 玉袋の宣言に、太田の妻であり所属事務所の社長である太田光代(48)は、「実現すれば、素敵な戦いになると思います」と動じていない様子。今頃は2カ月に一度定期的に開催している事務所のライブの中でどう対決を盛り込めるか画策しているだろう。

 そんな両者の漫才対決が実現するとなると、気になるのは遺恨の原因ともいえるビートたけしの身の振り方だ。たけしといえば、最近ではとんねるずの石橋貴明(51)とともに『日曜ゴールデンで何やってんだテレビ』(TBS系)をスタートさせ、率先して関東芸人たちを盛り上げようとしている姿がよく目に付く。自分が一役買うことによって関東芸人たちが勢いづくなら、一肌も二肌も脱ぐのではないだろうか。また、『情報7days ニュースキャスター』(TBS系)で、近頃は相方のビートきよし(63)と盛んに交流していることが明かされており、玉袋の言っていた「(ツービートは)今でもネタをやる気はすごい。実際にきよしさんとも稽古してるから。弟子として同じ舞台、同じ客の前に立ちたい」という言葉が、まんざら途方もない話ではないということがうかがえる。

 ツービート、爆笑問題、浅草キッドのそろい踏みとなれば業界内外を問わず注目を集めるのは必至。単純に考えれば、爆笑問題と浅草キッドの漫才対決のあと、サプライズでツービートの登場、そして大オチを持っていくという流れが順当な気もするが、それではただの茶番劇になってしまう恐れがある。そこは芸人として爆笑問題も浅草キッドもツービートを越える勢いを見せてもらいたい。もちろんすべては仮定の話だが、もしこの夢舞台が実現すれば、関東漫才師の歴史的な瞬間ということになるだろう。まずはそのきっかけを作った玉袋の宣戦布告を歓迎したい。そして爆笑問題もツービートも、芸人らしさを持ってその戦いに果敢に挑んでもらいたいものだ。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)

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