AKB48の熱狂的ファンを筆頭に、女性の清純性を重視するアイドルヲタクの姿はメディアで取り上げられることが多い。だがそういったアイドルヲタ以上に、「アイドル声優」のファンは声優の処女性に厳しい。クリスマスには声優がTwitterやブログで発信する情報から彼女たちの動向を監視し、「男と過ごしてなどいないか」目を光らせている。ゆえに、下半身スキャンダルはアイドル声優にとって命とりだ。2011年夏に、「ニャンニャン写真」が流出した平野綾も、一時期の人気を失ってしまったようだ。
「昨年9月に2ちゃんねるに貼られた、アイドル声優の発売したライブビデオ累計売上ランキングがネット上で定期的に引用され、話題になっている。そのランキングでは声優の中ではシンガーとして圧倒的実力と人気を誇る水樹菜々のライブ映像作品2本が、累計3万枚を売り上げてトップ。以下、田村ゆかり、坂本真綾、堀江由衣らが数千枚の売り上げで続くのですが、平野綾のリリースしたライブDVD『AYA HIRANO SPECIAL LIVE 2010』はわずか937枚…という内容です。しかし水樹の方は12年5月、平野の方は11年5月のリリースなので、たとえば集計期間が『12年の上半期』だとしたら平野が低くて当然。実際、累計売上はさすがに937枚ではなく、3,800枚程度いっていますよ。非常に恣意的な引用で、結局、平野アンチが彼女を叩きたいだけでしょう。ちなみに12年年間売上トップの嵐のコンサートDVDは71万枚でした」(業界関係者)
ブレイク作品『涼宮ハルヒの憂鬱』主題歌は65,000枚のスマッシュヒットとなった平野、さすがに現在でもファンが1,000人未満ということはないようだ。しかし声優ファンの間では、もはや彼女は「天使のようなあーや」ではなく、急増したアンチがいまだにはびこっている状況だということも同時に浮き彫りになった。
11年夏、平野は、雑誌「BUBKA」(コアマガジン※当時)で「国民的アイドル 平■綾!? ニャンニャン写真衝撃流出!!」と題し刺激的な3点の写真を掲載された。それらは金髪の男性と撮影したプライベート写真で、上半身裸で寄りそうショットやキスなど、彼女が髪を茶色に染めただけで「ビッチ」と罵る繊細なファンにしてみれば卒倒するような内容。続けざまに「フライデー」(講談社)で、平野に近しい芸能関係者が「この写真は平野本人」とアイコラ説もばっさり否定。お相手の金髪男性は、平野が08年に行ったライブツアーのバックバンドでギターを担当したイケメンで、さらに平野は08年~10年にかけてバックバンドを務めた4人の男性のうち、実に3人と“そういう関係”になってしまったとまで暴露された。
「さらにバラエティ番組出演時の『恋愛してます』発言や、本人がTwitterで発信するさまざまなカン違い発言に、ファンは自分たちが軽視されていると感じ、どんどん離れていったようです。だからといって声優仕事が途切れることはなく、昨年も人気作品の『ガールズ&パンツァー』などに出演、絶大な人気の子ども向け番組『アンパンマン』の新レギュラーキャラクター・コキンちゃんの声も務めています。舞台出演や深夜枠ながらドラマ出演も続いていますし、いわゆる声ヲタ向けの仕事こそ減少したものの、順調にやっているという印象。ただ本人の一番の希望は歌手。そうなると、彼女の音楽にお金を払ってくれるファンの存在が重要なので、現状は厳しいかもしれません」(芸能記者)
11年のベストアルバムを最後に所属レコード会社・ランティスを離れ、音楽活動を休止していた平野だが、昨年5月にユニバーサルシグマへ移籍しアルバム発売とライブツアーを敢行、今月20日に3年ぶりのニューシングルをリリースしている。髪もブロンドに染め、「肉食系ラブソング」を歌い上げる彼女に、旧来の声ヲタはついていけそうもないが、「新たなファン層を獲得することがまず第一だと、彼女自身わかっているはず。音楽が売れなくなった…という業界の嘆き節が聞こえるようになって久しい今、ソロ歌手として売れるのは至難のワザですが、数千枚の売上でほそぼそと続けていければいいのでは」(前同)。脱・声優路線が奏功すればよいのだが。