発売中の「週刊文春」（文藝春秋）にお泊まりデートをスッパ抜かれたことにより、衝撃の丸坊主姿で謝罪したAKB48の峯岸みなみ（20）。YoutubeのAKB公式ページにUPされた謝罪動画は1日17時の時点で400万回近く再生されており、大きな話題となっていることは間違いない。だが峯岸は恋愛禁止を破ったペナルティとして2月1日付けで研究生に降格、丸刈り騒動を「狂ってる」「異常」と非難する声も相次いでおり、解雇は免れたものの窮地に立たされている状況だ。「丸坊主は可哀想」「恋愛しただけなのに異常」と同情の声もある一方で、これまで恋愛が発覚して辞めていったメンバーたちを引き合いに出して「人気メンバーだからといって特別扱いはすべきではない」といった厳しい意見も上がっている。
では、一期生であり7年間にわたってアイドル活動をしてきた峯岸のファンたちは、どのような動きを見せているのか。なんと多くのファンが、恋愛禁止を破った彼女に失望するどころか、彼女を支えようという動きを見せているようだ。ネット上では推しメンの恋愛発覚＆丸坊主というダブルの衝撃を受けながらも、けなげに以下のような書き込みをしている。
「みぃちゃんが髪を伸ばすまでは、俺も坊主にするよ」
「どんなに蔑まれようと、僕はみぃちゃんを見捨てない。だって本能がみぃちゃんを求めているから」
「とりあえず、みぃちゃんは結婚するまで元気でがんばって欲しい。それまでに俺も君に似合う男になるから待っていて欲しい」
「つべ（※Youtube）見てショックで何も考えれんかった。どこか楽観的にまあなんとかなるって思ってたよ。正直揺れてたけど俺もみぃちゃんを支えると決めた。これから何カ月かはみぃちゃんを見れないかもしれない。それでも俺はみぃちゃんが這い上がってくるのを待ってる」
「お前ら今年の総選挙はやんぞ！ 一期推しの底力見せてやんよマジで。7年の重みはヲタに有り！ 彼女の7年を証明するのは俺達以外に誰がいるんだ？」
裏切られたと激怒するどころか、峯岸に対する愛情を再確認し、総選挙で順位を上げようと呼び掛けるほどのたくましさを見せているファンたち。その無償の愛には頭が下がる思いだ。当の峯岸は謝罪動画発表から数時間後に、メンバーたちに囲まれて笑顔でピースしている写真をネット上にアップしており、本人もたくましさにおいてはファンに負けていないようである。
アイドルの存在には「処女性」が必要不可欠であるとされ、その象徴としてAKBは恋愛禁止を掲げてきた。恋愛が発覚したら「解雇」「左遷」「降格」などといった処分をしてきたが、人気メンバーと下位メンバーで扱いが変わってしまうという矛盾もある。そもそも「恋愛を禁止すること自体がおかしい」という意見もあり、見直しすべきという声も上がっている。
とはいえ、メンバーやファンに試練を与え、トラブルすらドラマチックに演出するのがAKB運営側の常套手段でもある。そのため今後も恋愛禁止ルールが廃止されることはなさそうだが、今後は解雇を免れるためには峯岸の丸坊主を超える“ネタ”を用意せねばならないだろう。いつか、それがエスカレートしすぎてエンタメの枠を外れてしまわないか心配なところだ。
（文＝佐藤勇馬／Yellow Tear Drops）