女優の上原さくら(35)が昨年11月に都内のマンションで飛び降り自殺を図ろうとしていたと発売中の「週刊文春」(文藝春秋)が報じている。
同誌によると、睡眠薬による自殺を図った上原を心配した母親の勧めにより、彼女は江東区の病院に入院する予定だった。ところが当日、「外の空気を吸ってくる」と言い残して失踪。病院近くのマンションの13‐14階の階段付近に倒れ込んでいるところを住民に保護された。錯乱状態だったという上原は「飛び降りるためにここに来た」「遺書を送ったし、死ななきゃ」などと話し、連れ戻されるのを嫌がったという。
上原といえば、高校3年生の時にホリプロスカウトキャラバンのグランプリを獲得し、以後は女優やバラエティータレントとして活躍。プライベートでは、03年にアパレルメーカー社長と結婚するも09年に離婚。その翌年に実業家の青山光司氏(40)との交際が発覚し、一昨年にスピード再婚した。建築足場会社の二代目若社長である青山氏は、年収数億で何台もフェラーリを所有していることから「フェラーリ王子」の異名を持つほどのセレブ。玉の輿再婚を実らせた上原だったが、トラブルの続出によって昨年から離婚危機説が何度もささやかれた。
結婚前には、青山氏が撮影したのではないかといわれる元C.C.ガールズの森よう子(40)のベッド写真が流出。森が自分の手で秘部を開くなどの過激な姿が収められており、これが原因で森は事務所を解雇された。流出の直前、青山氏はブログに「携帯電話を失くした」と書き込んでいるが、一部では彼が自ら写真誌に持ち込んだという情報も流れている。さらに、結婚後には青山氏が高級車数台を会社の経費で購入していたことが発覚し、税務調査によって所得隠しを指摘された。
これらトラブルもあって夫婦生活は1年半で事実上の破綻。関係者によれば理由は「性格の不一致」ということだが、その一言では済ませられない葛藤があったようだ。記事には、上原が自殺直前に送った「遺書メール」が掲載されており、それにはこんな記述がある。
「10月の上旬、夫の側近の方から、夫が巨額の脱税、マネーロンダリングをしていると聞いてしまいました。領収書の名義をその方にしたり、その方の名前を使って億単位のお金をごまかし、隠しているそうです。(中略)今回聞いた内容は、明らかに故意の隠蔽、悪質な違法行為で、これが明るみに出れば、去年の脱税の件もあるし、夫は逮捕されるかもしれない?と恐ろしく、ビクビクしながらも夫に真実を問えないまま時間が過ぎました」
これが事実であれば大問題であるが、夫に真実を聞くことができないために不信感が募り、上原はつい夫に口うるさくなってしまったとも綴っている。このイライラが夫婦関係破綻の大きな要因といえそうだ。
また、高級品が大好きな青山氏の散財ぶりを上原が心配すると、青山氏は「お金はなくならないんだ!」と怒鳴り散らし、「父親の納税額が○○億で母親の納税額が○○億、合わせたら日本一だ!」と青山家がいかに金持ちかを自慢。さらに、上原の前夫や彼女の知り合いのアパレル関係者について「いかに貧乏でみっともないか」を散々罵り、その矛先は上原の母親にも向けられた。夫婦の仲直りをさせようと間に入った上原の母親に対し、青山氏は二時間近く恫喝したうえ、上原に「お前らは親子で俺にタカるのか!」「タカり屋!」などと罵詈雑言を浴びせたという。
さらに、前述の写真流出事件も上原の不信感を更に増幅させた。紛失したケータイから流出してしまったと説明していた青山氏だが、上原が自宅で同じ機種のケータイを発見したのだ。新調した可能性もあるが、このケータイは青山氏が普段は使わないものだったという。もし同一のケータイであれば、青山氏が自ら写真を持ち込んだ疑惑が強まる。
「文春」の取材に対し、上原は自殺未遂の事実と遺書メールの存在を認めている。だが、青山氏は上原の自殺未遂の件について「弁護士を通じて聞いたが、すごい嘘つきなので、本当に病気で入院しているのか、女優ぶりを活かして演技しているのか分からない」と冷淡な反応。脱税に関しても「(所得隠しの件は国税局との)見解の相違」「さくらが言っている脱税などは一切ない」と否定している。
言い分は大きく食い違っているが、いずれにせよ夫婦関係が修復不可能になっているのは間違いないだろう。上原は、一度は失声症になるほど体調が悪化しながらも、現在は一時帰宅が許可されるまでに回復したという。離婚という大きなエネルギーを使う一大事に備えて、今はしっかりと心身共に治療に専念するべきだろう。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)