Xデーは近い!? 脱税疑惑のGACKTを追い詰めるマルサの本気

※イメージ画像:『ROCK AND READ 044』
シンコーミュージック

 昨夏、東京国税局査察部(通称マルサ)の強制捜査を受けたミュージシャンのGACKT(39)。「週刊文春」(文藝春秋)と「週刊新潮」(新潮社)がそろってこの問題を取り上げ、彼の自宅に街宣車が押し掛ける騒動も勃発したが、本人は疑惑を否定。騒動などどこ吹く風で連続ドラマ『悪夢ちゃん』(日本テレビ系)に出演し、このまま沈静化するかと思われた。だが、水面下では着々と捜査が進んでおり、逮捕の可能性によって芸能活動にも支障が出ているという。

「最大の疑惑は、東日本大震災の義援金横領疑惑に関する脱税。さらに、GACKTのファンクラブ運営金など数億円の所得隠しも疑われている。自宅と事務所に踏み込んだ査察官は約20人でしたが、関係先に入った数を含めると100人以上の査察官が動員されました。その結果、まともな帳簿もない状態で乱脈経営をしていた実態が浮かんできた。動員した人数から考えても、国税局は本気で告発するつもりでしょう」(週刊誌記者)

 GACKTは東日本大震災発生の直後、被災者支援のために「SHOW YOUR HEART基金」を設立。募金によって約4億円を集めたが、日本赤十字社を通じて被災地に寄付されたのは約2億円。「残りの2億円はどこに消えたのか」と疑惑が浮上した。同じ時期、金欠状態だったGACKTやマネジメント会社の社長の金回りが急激によくなったと業界でウワサになった。海外旅行に行ったり高級品を買いあさるなどの贅沢を急に始め、マネジメント会社社長に関しては「新宿の高級クラブで月に2,000万円使っていた」とまでささやかれている。

 これまでもGACKTは税務調査を何度か受けており、マルサから「要注意人物」としてマークされていたようだ。この捜査によって疑惑の重要人物には行動制限まで掛けられている。昨年末、毎年恒例のマカオへのファンクラブツアーが開催されたが、マネジャーと社長、ファンクラブの責任者は「査察調査の対象」ということで出国を許可されず帯同できなかった。国税局が確実に立件を視野に捜査が進んでいることをうかがわせる材料といえるだろう。

 調査対象となった関係者だけでなく、GACKTにも影響が及んでいるようだ。

「GACKTにはハリウッドから映画出演のオファーが入っていましたが、脱税捜査が進展中ということで泣く泣くキャンセルすることになった。マカオへのツアーはなんとか実施されたものの、今後もし本人や事務所から逮捕者が出て出国できなくなれば、莫大な違約金が発生する。それを考えると、捜査のメドがつくまではあまり動けません」(業界関係者)

 一時は逃げ切りかと思われたが、実はマルサによって着実に追い詰められていたGACKT。脱税疑惑と同時に「隠し子の存在」「釈由美子セフレ疑惑」なども噴出し、スキャンダルまみれになった彼のXデーは近いのかもしれない。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

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