ロンブー淳またまたニコ生でブチ切れ! それでも配信する理由とは

※イメージ画像:『ロンブー淳の2人ごはん 恋する77皿』
角川マーケティング

 ロンドンブーツ1号2号の田村淳がまたまたブチ切れた。お相手は淳が定期的に配信しているニコニコ生放送の番組『淳の晩酌』にやってきたニコ生ユーザーたち。今年に入って初めて配信された9日の番組中に「消えろ」「放送やめろ」などといった挑発的なコメントが多数寄せられた淳が、たまらず、「イラつくんだよ、ニコ生のヤツは。さすが、クソが集まっていますね」などと発言、「お前が出て行けばいいじゃねえか!」と激怒したのだった。

 そんな淳の態度に一部のユーザーたちはさらにコメントをエスカレートさせ、挑発を受けた淳は酒の勢いも手伝ってか、「全面戦争やってやるわ! お前らどうせネットだけだろ戦争できるの」と怒りをあらわに。「お前らこの後の人生、この感じで生きていって、本当に楽しいのか?」と呆れている様子も見せた。

 さらにそのニコ生での放送終了後、ツイキャスにて再度放送を始めた淳は、ニコ生ユーザーたちの幼稚な暴言を、「なんでそんなこと言うんだろうね、人間として疑うわ、精神状態を」「世の中がしんどくなってるんだろうな。嫌なことばっかりなんだろうね」と、怒りとも嘆きとも取れるような口調で振り返った。

 しかし淳はそれでもニコ生の配信をやめようとはしない。ブチ切れ配信の翌々日には、再び配信をしている。その11日の放送でも挑発や暴言が相次いだわけだが、「今日は心に余裕があるから」と軽く受け流していた。それでも流れるコメントに「死ね」という文字を見つけると、「死ねっていうのはさすがにひどいんじゃないの?」と不快感を示したが、その後に、「4ね4ね4ね」と連発されると、もう笑うしかないようだった。

 このようなひどい攻撃を受けても、今後はセットなども充実させたいと語り、コンテンツを増やすなどの展開も考えているという淳。「テレビだけではバランスが取れなくなってきた」と告白する彼にとってみれば、個人でのネット配信というのは、局もスポンサーも事務所もディレクターも関係なく、貴重な息抜きの場になっているのだろう。逆にいえば、ゴールデンタイムでMCをこなすほどの大物芸人になっても、テレビという世界では自由に発言できないという現実があることを示しているのかもしれない。

 とはいえ、そのあまりにも個人的なネット配信の自由さは、時に自分を見失いかねない。事実、昨年10月の配信では、警察官への暴言騒動にまで発展し、本業であるテレビ番組への出演を自粛するといったことまであった。いくら自由とはいえ、自分の首を絞めるような真似は賢い遊びとはいえない。発言には十分責任を持たなければならないに決まっている。ただ過激なだけでは視聴者も離れてしまうに違いないし、それこそ挑発を続けるニコ生ユーザーの思う壺になってしまう。

 しかし、あれだけテレビで売れていながら、まるで新しいタレントの生き方を模索しているような彼の行動力はさすがだ。もっとも、『淳の晩酌』は、ほとんど芸とも呼べない、ただ愚痴だけをこぼしているような内容だが(無料だからだろうが)、ファンとの交流ということが主目的なら、ぜひ今後も続けるべきだし、彼もそのつもりだろう。ネットというものの登場によって、有名人と一般人の距離が縮まったと言われるが、自ら生配信をし、ユーザーたちから挑発されて私情をあらわにするほどのコミュニケーションをとっている芸能人も珍しい。どれだけ批判を受けようが、それは先駆者の常というもの。淳には、これからもどんどんユーザーたちにブチ切れて、絆を深めて、芸能人と視聴者の新しい関係を築いてほしい。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)

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