介護現場で働く人々のセックス事情

※イメージ画像 photo by Golden Gate Caregiver from flickr

 現在、日本は高齢化社会と言われている。そのこと自体は決して悪いことではないが、食事・入浴・排泄などのサポート面にまつわる問題が浮上しているのも事実。そういった背景から、いま介護の仕事に注目が集まっている。介護の専門知識を習得し、高齢者に限らず介護を要する人の日常生活をサポートする仕事だ。

 介護の仕事は、体力的にも精神的にも相当ハードであることは間違いない。そのぶん、やりがいもある。介護を必要とする当事者やその家族からの労いの言葉が何よりの励みになるようだ。

 しかし、超・多忙なハードスケジュールのなか、性的欲求はどのように満たしているのだろうか? そういえば、アダルトビデオや成人映画にも、介護の現場を描いた作品は少なからず存在する。寝たきりだった老人が、セクシーな介護士に欲情し、身体もアソコも元気になってベッド上でハッスルするようなコメディタッチの内容が多いが、実際の介護現場はどうなっているのだろうか? 実際に介護の現場で働く人に話を聞いてみた。

「利用者さんと介護スタッフが肉体関係に発展するようなアダルトビデオや成人映画はフィクションですよ。ただし、女性スタッフがお尻や胸を触られる程度のハプニングは日常茶飯事です」(介護関係者)

 若い女性スタッフだけでなく、40代50代でもボディタッチはしょっちゅうあるという。故意ではなく、不本意に触れてしまう場合もあるので、いちいち騒いでいては仕事にならないとのこと。現場で働く女性たちは、数カ月も勤めれば簡単にあしらえるようになるそうだ。利用者との接触よりも、介護スタッフ同士の肉体関係のほうがよっぽど過激だと、現場従事者は口を揃える。

 学生時代に介護に携わる資格を取得後、郊外の介護施設に就職したA氏は、職場に隣接する独身寮に入ることになった。A氏以外のスタッフも皆、寮生活である。シフト制とはいえ、きちんと週休2日の休日は確保されていたが、繁華街に出るまで1時間以上もかかる環境で、バスの本数も少なかったため、せっかくの休みもどこにも出歩かない生活が続いた。やることがないと、当然のように仲間同士でセックスすることになる。とはいえ、寮は1人部屋ではなかったので、どちらかの部屋でまぐわうのは不可能。そのため、おのずと施設内の空き部屋を拝借するのが当たり前になってきた。リネン室やリハビリ室、ショートステイ用の個室がラブホテル代わりになるのだ。

 寮よりも、仕事場でセックスするほうがよっぽど危険だと思うのだが……。

「介護の仕事は、きっちりローテーションが組まれているので、リネン室でのセックス中にいきなり扉が開いて同僚に見られるという心配が皆無なんですよ。万が一見られたとしても、セックス場所に不自由しているのはお互いさまだから、見て見ぬふりをしたんじゃないかなぁ」(介護関係者)

 なお、介護スタッフ同士の肉体関係は、1対1に限ったことではないという。介護の仕事と聞くと、医師や教師のように「聖職」というイメージが強いが、中には性に奔放なヤリチン・ヤリマンスタッフも混じっている。彼らは、セックス相手を1人に絞らず、複数名と肉体関係を持つこともざらであった。そのため、同期のうちほとんどが穴兄弟・竿姉妹だったということも珍しくなかったようだ。その中から、乱交とまではいかなくても、3Pに至ったケースもあるという。

「肉体関係を持った女性スタッフ2人と同時にシフトが重なった時があって、下ネタで盛り上がっているうちに気付いたら……ってこともありました」(介護関係者)

 一見お堅いイメージの強い介護の仕事だが、こんなにも性に対して開放的だったとはいささか驚かされた。何はともあれ、高齢化の一途を辿る日本になくてはならない介護の仕事なのだから、適度にストレスを発散させることで仕事への精気が奮い立つなら大いにけっこう。今後も、体に気を付けて頑張っていただきたいと切に願う。
(文=菊池 美佳子)

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